変態…
それが2024年時点のビットコイン保有者への評価でしょう。
日本におけるビットコインの普及は依然として進んでいません。
日本では、ビットコインに対する理解が乏しく、一般的な認識は未だに「怪しい詐欺商品」という偏見に満ちています。
しかし、世界ではビットコインが法定通貨として認められ、国家戦略として取り組まれるなど、急速な進展が見られます。
2018年からビットコインを保有してきた変態の私は考えました。
ビットコインを理解するために、ビットコインを宝石に例えたらどうだろうか…と。
このたとえ話を通じて、読者のみなさまや、お子様、若い方々に興味を持ってもらえれば幸いです。
ビットコインは単なる電子データではなく、地中に埋まった貴重な宝石とも言える存在です。
この記事を通じて、ビットコインに対する理解を深め、新たな投資や資産形成の可能性に目を向けるきっかけとなればと思います。
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ビットコインが日本で普及しない深刻な現状
私は2018年からビットコインを集めています。
厳密にいえば、「日本円という紙切れに近づく草コイン」を手放して
「世界的な資産として価値が高まるビットコインを得ている」というイメージです。
しかし、その行動は誰からも理解されませんでした。
ビットコインを集め始めた2018年。
当時の私は国家公務員として役人として働いていました。
ビットコインを同僚などに話すと、「あいつは頭がおかしくなった」と言われました。
その後、転職を繰り返しましたが、ビットコインの話をすると「ヤバい奴」認定をされてきました。
暗号資産交換業者で働いている時でさえ、社員の大半はビットコインを未保有だったのです。
どうやら日本では、ビットコイン=怪しい詐欺商品というイメージが強いようです。
世界を見てみましょう。
2022年にはエルサルバドルでビットコインが法定通貨として認められました。
2023年頃には東南アジアのブータンが国家としてビットコインマイニングを行っていたことが判明しました。
2024年1月に米国ではビットコインETFが承認されました。
しかし日本ではどうでしょうか?
未だに、暗号資産への風当たりは厳しく、税制は最悪です。
一般庶民からは詐欺電子データ扱い
株式投資家からは電子ゴミ扱い
はっきり言いましょう。
私はそんな日本国民の先見性のなさに絶望しています。
真面目な労働で豊かになれる時代は高度経済成長期に終わりました。
日本人の大半が大好きで安全だと信じている日本円での銀行預金。
2009-12年には75-90円水準だったドル円レートも、
2024年時点では145-160円水準です。
日本円の価値は、米ドルに比べて半値以下になっているのです。
BTCを理解してもらうために、わかりやすく例える
それでも日本人はこのまま「ビットコインはあやしい」といって、
それとも個別日本株を買って爆損するのでしょうか?
脳死でオルカンやS&P500を積み立てるのでしょうか?
日本円貯金一択より、悪くはありません。
しかし、豊かになるには難しいでしょう。
>閉会するな!この席を借りたい!
議会の方と、このテレビを見ている連邦国々民の方には、突然の無礼を許して頂きたい。
私はエゥーゴのクワトロ・バジーナ…、もとい、ブログ執筆者のクリプトッシーである。
©機動戦士Zガンダム / サンライズ / 富野由悠季
ビットコインの可能性に気づいてほしい。
別にビットコインを持てと言ってるわけじゃない。
せめて、ビットコインを学んでほしい、と。
私は気づいたことがあります。
日本人は、考えることを放棄している、ということです。
それは周りの友人や同僚をみていてもわかります。
朝から晩までスマートフォン。
TikTok、InstagramといったSNS、スプラトゥーン、スマブラといった下ゲーム…
人から与えられた快楽。
それが、何か難しいことや新しいことに対して拒否反応を起こしているのです。
これを私は「脳みそが溶ける」と表現しています。
ビットコインが日本人の多くの人から全く興味を持たれていない理由に、
「ややこしくてわかりにくい」という理由があります。
たとえば…
友人にこのように話してみましょう。
ビットコインのプログラム言語はC++でコンセンサスアルゴリズムはPoWや。
発行上限が2,100万枚となるプログラムコードが埋め込まれてる。
このコードには、一定期間ごとに新規流通速度が半分になるという仕組みが組み込まれ、2100万枚の発行上限まで発行が続けられます。ノードは、世界中に分散されている。
マイニングするならCPUやGPUより、今はASICが…
はい、ドン引きですね。
は???
©HUNTER×HUNTER / 冨樫義博 / 集英社
となるでしょう。
そうなんです。
電子データ、マイナーやプログラムという専門用語はわかりにくいんですよね。
そもそもオタク向けのビットコインやブロックチェーン技術を
SNSやスマホによって思考力が落ちている現代の日本人に伝えようとすることが難しすぎるのです。
ではどうすればいいのか。
地中に埋まった宝石と考えてみる
宝石です。
宝石なら、リア充もチー牛もみんな理解できますし、多少の興味があるでしょう。
ビットコインをわかりやすく理解するため、”宝石”として例えてみましょう。
まずはビットコインという存在を、
「2100万枚の宝石」と考えてみてください。
ここからは物語形式で進めましょう…
物語:ビットコインという宝石採掘ゲーム
サトシナカモト
かつて、サトシナカモト氏という謎めいた人物がいました。
国籍、年齢、性別、容姿、全て不明。
いや、もはや地球人かどうかさえわかりません。
サトシナカモト氏(以下、サトシ)は、とある場所で金色に輝く2100万個の宝石を発見しました。
2008年頃、サトシはそれを「ビットコイン宝石」と名付けて、この宝石(以下、BTC宝石)を地球の”地中深く”に埋めることにしました。
そして親しい友人たちとともに特殊技術を使ってBTC宝石を埋めました。
その後、掘り起こすためのいくつかのルールを設定しました。
このルールは誰にも破ることができません。
サトシは、親しい友人などとともに論文を通じて、BTC宝石の採掘方法などを世界に発表しました。
2009年1月4日、地中に埋められたBTC宝石は、初めて地球上に掘り起こされました。
© https://www.blockchain.com/
その真贋判定を行い、正しいビットコインを取り出した人はそのビットコインを所有することができます。
マニアックな人物たちは鉱夫となり、BTC宝石の採掘を続けてBTC宝石を保有しました。
BTC宝石を掘り起こす作業には、鉄の掟がありました。
一、およそ10分に1回しかBTC宝石は掘り起こせない
一、1回掘り起こすごとに得られるBTC宝石は50個
一、21万回掘り起こすごとに、得られるBTC宝石の数は半分となる
一、BTC宝石は、小数点単位でも持ち運びができる
一、地表に近いBTC宝石から掘り起こすことなお、2009年1月4日から採掘を始めることとする。
この掟に違反したものは、切腹を命じる。
しかしこの鉄の掟に従う限り、国籍を問わず地球上の誰もが、このルールにそってBTC宝石を掘る作業に参加することができます。
BTC宝石が欲しい人は、ピッケルなどの作業道具を持って掘削作業を行います。時には岩を砕き、地中を掘ってBTC宝石を掘り起こします。
新しいBTC宝石を手に入れるために、ますます多くの労力を費やし、地中に挑み続けました。
そうして掘り出されたBTC宝石は、国籍を問わず、自由に受け渡しすることができます。
銀行口座をもっていない国の人にとって、BTC宝石は貴重な存在でした。
掘り起こされたBTC宝石は、それぞれ独自の価値を持ちました。その希少性や需給によって価値が変動します。
BTC宝石に価値が生まれた日 / 2010年のピザデー
当初、BTC宝石には何の価値もありませんでしたが、歴史的な転換点が訪れます。
2010年5月22日。
この日、1万個のBTC宝石が2枚のピザと交換さました。この日はビットコイン・ピザの日として記念されています。
2011年ごろ、およそ110万個のBTC宝石を持って、サトシは姿を消しました。その後のサトシの消息は謎に包まれており、彼が既に亡くなっているとする説や、冷凍保存されているハル・フィニー氏がサトシであるとする憶測が存在します。
*
2012年11月28日
地球上の採掘者たちにとって重要な日が訪れました。
およそ10分に1回ごとに採掘されてきたBTC宝石は、およそ3年11カ月の時をへて、
21万回の採掘回数を迎えました。
重要な掟の一つが実行される時がきたのです。
一、21万回掘り起こすごとに、得られるBTC宝石の数は半分となる
この時点で、BTC宝石の供給に大きな変化が訪れました。すでに地中から掘り起こされたBTC宝石の数は、2100万個のうちの1050万個、半分の50%に達しました。
21万目からは、新しく採掘されるBTC宝石は半分になり、1回あたりの採掘されるBTC宝石の数は50個から25個に減少しました。
© https://www.blockchain.com/
これが半減期と呼ばれる時期です。
半減期は、まるで宝石鉱脈が徐々に枯渇していくようなものです。
*
2016年6月9日にも、次の21万回がやってきました。
すでに地中から掘り起こされたBTC宝石の数は、2100万個のうちの1575万個、75%に達しました。
新しく採掘されるBTC宝石は半分になり、1回あたりの採掘されるBTC宝石の数は25個から12.5個に減少しました。
© https://www.blockchain.com/
この時期、BTC宝石が世界でも注目され始めて、欲しい人が増える傾向が顕著になりました。
BTC宝石を採掘した人々は、それを欲しがる人々に売却しました。そして、専門の取引所を通じて、BTC宝石の売買が行われるようになりました。
BTC宝石を所有すること自体には特に利益はありません。
しかし、BTC宝石は価値の保存手段としての側面を持っています。需要が高まり、BTC宝石の希少性が高まるにつれて、BTC宝石の価格も上昇を始めました。
©コインマーケットキャップ
この価格の上昇は、BTC宝石がより多くの人々の関心を引き、取引が増えることで起こりました。
BTC宝石は、世界中の人々にとって新たな財産の形として認識され、その価値はますます高まっていきました。
2016年には1個あたり約5万円で取引され、2018年1月にはその価格が200万円を超えるまでに急騰しました。
多くの人々が、ただの石ころだと思っていたBTC宝石に興味を持ち、価値を見出した結果です。
採掘競争が起こる
ただしここで問題が起こります。
BTC宝石の価格が上がるにつれて、採掘のための競争が行われるようになったのです。
当初は一個人で行えていた掘り起こし作業も、すでに個人で採掘できる地表近くのBTC宝石は掘り出されつくしています。
資本や設備の整った企業や国家等でないと、BTC宝石の掘り起こしはますます難しくなっていきました。
しかし、時間が経つにつれて、地中深くに埋められた宝石の数は減っていきます。
それでも、世界中からBTC宝石を欲しがる人々が増える中、採掘能力は減る一方でした。
2020年5月11日には、次の21万回がやってきました。
合計の回数は63万回。既に1837.5万回のBTC宝石が掘り出され、前相の88%は採掘されてしまいました。
新しく採掘されるBTC宝石は半分になり、1回あたりの採掘されるBTC宝石の数は12.5個から6.25個に減少しました。
© https://www.blockchain.com/
2009年には1回の採掘で50個掘れていたものが、ほぼ半分になってしまったのです。
2022年、中南米の国エルサルバドルがBTC宝石を国家の通貨に採用すると発表しました。
この国では、米ドルとBTC通貨の両方が支払いに使用されることとなりました。BTC宝石の価値がますます認識され、世界の通貨としての地位を確立しました。
鉄の掟はまだ…変わらない
BTC宝石の価値が上昇するにつれて、掘り起こすための掟を変更しようとする試みが何度か現れました。
10分に1度の速度を変更しようとしたり、上限を撤廃しようとしたり…
結局それは実現されず、今でも掟は守られ続けています。
BTC宝石の供給量は半減期によって厳密に制限されており、この制限がBTC宝石の価値を支える重要な要素となっている、これはサトシが考えたロジックなのでしょうか。
需要が高まれば価格も上昇し、供給が増えれば価格も下がるという経済の原則が、BTC宝石にも当てはまります。
しかし、半減期によって供給量が制限されるため、需要が高まっても価格が上がりやすくなります。
探求心旺盛な人々は、サトシの遺産を探し求め、新たな財宝を手に入れる夢を追い求めて、地中深くに挑み続けます。
これからの変化
そして、2024年4月には、次の21万回がやってきます。
1回の採掘で得られるBTC宝石の数が3.125枚になります。
どんな変化が起こるのでしょうか?
なお、2040年には、10分ごとの新規採掘量は0.19個まで減少します。
この時には、全体の99.6%のBTC宝石が採掘されることになります。
これからもBTC宝石の価値と採掘に関する物語は、世界中の人々の関心を引き続けることでしょう。
サトシはその様子をどこかから眺めているのでしょうか。
最後に 興味を持っていただけたら嬉しいです
いかがでしたでしょうか。
ビットコイン半減期を宝石と地中から掘削するという観点から記載してみました。
この記事でみなさまがビットコインに興味をもっていただけたら幸いです!
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