全てが2020年、コロナウイルスの感染拡大から始まった。
しかし、真の危機はまだ終わっていない。
ハイパーインフレーションやデノミのリスクが静かに迫っているのだ。私たちが今考えなければならないのは、未来への備え方。次に来る波は何か、その波が日本経済にどのような影響を与えるのか、冷静に見極める時が来た。
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まだ記憶に新しい約2年前の3月のことです。
2020年3月6日。日本国内で新たに55人の新型コロナウイルス感染が確認。感染者はクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客乗員を含め計1112人。世界全体の新型コロナウイルス感染者数は、累計10万人を突破。
55
たった55人の感染者から始まった日本国内のコロナウイルスパンデミック。
55という数字を見て、みなさまはどう思いますか?
「元巨人・ヤンキースの松井秀喜選手の背番号かー」
と考えた人は、野球好きですね。笑
私は当時、このニュースをみてこう思いました。
「やっぱり、感染拡大のペースが拡大している」
「韓国のように国を挙げて検査すれば、これだけでは済まない」
「さらに数倍以上の感染者がいる」
ドラえもんの秘密道具
「バイバイン」を知っていますか?
バイバイン 物体をネズミ算式に増やせる液体
垂らすと、物体は5分ごとに倍に増える 1個が30分後、64個 1時間後、4,096個 2時間後、16,777,216個。原作では、増えすぎて対処できなくなった 栗まんじゅうをロケットで宇宙に飛ばしました。
感染症をなめるな、初期対応に全力で取り組まないと、国がコケるぞ。と。
しかし、政府は本気になってくれなかった。
マネーです。「カネ」が政府の初期対応を遅らせたのではないでしょうか。
「春節もあるし中国マネーがないと経済回らん。コロナ対策は軽めでー」
安倍首相の対応や会見を見ていても、本気で国と国民を守る気概が感じられませんでした。
国のトップがそんな意識なのですから、国の中枢である12省庁・官僚も動きが鈍くなって当然です。その結果、感染は急拡大しました。(詳細は省きます)
さらに株価もおかしな動きをしました。
2020年3月10日 日経平均株価は、奇妙な動きを…
「おかしい。19000円を下回ってから、急激に上げ始めてプラスで引けた…」のです。
まるで大東亜戦争で、絶対国防圏を守とうとするかのように。
参照:沖縄タイムス+
1か月が経った4月14日。
感染者は急増、緊急事態宣言が発令され、失業者・休業者がじわじわと増え始めた。俺の友人も仕事を失った。
しかし、そんな状況でも。日経平均株価は高い水準を維持している…
海外投資家や、個人投資家・日本の保険機関などは日本株を売っているようですので、この株価を維持しているのは、「日本銀行」と「GPIF」のおかげと言われています。
それについて簡単に説明します。
日本銀行はETF買い入れによって、株を爆買い
日本銀行は、日本銀行法に基づく財務省所管の認可法人。日本の中央銀行。
物価・金融システムの安定を目指す。
ETF:特定の指数、例えば日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)等の動きに連動する運用成果をめざし、東京証券取引所などの金融商品取引所に上場している投資信託。
日本銀行は大量に株式を買っています。
⇒数回にわたり金額上限引き上げと期限延長
⇒黒田総裁となり「量的・質的金融緩和」が導入
⇒年間約6兆円におよぶETF買い入れ(株式購入)
個人的にはこれは麻薬みたいなものだと思っています。
政府の銀行と呼ばれる日本銀行が、リスクの高い「株式を年間6兆円も追加で買っている」のです。
逆に言えば、日本銀行が買っているから、今の株価水準なのです。
もし、日本銀行が株を買うことをやめれば?株を売れば?
一体、日経平均は何円になるのでしょうか??
さらに、日本銀行だけではありません。
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)という機関は、私たちの年金で株式を買っています。
日本国民の大半の方が、投資をしていないにもかかわらず、私たちの支払っている年金は、株式や債券に回っているのです。この事実をどれだけの方が把握しているでしょうか。
ここからは会話形式にて、日銀や政府が行っている株価維持について紹介していきます。
「デタ!日銀砲!」株価を操作するマネーがある…
日経平均株価は、日本銀行やGPIFの”買い支え”によって価格が維持されている…
「出た!日銀法!宇宙戦艦ヤマトでいうとことのデスラー砲みたいなやつ!」
「その資金って結局将来世代の負担やろ?今の株価維持のためにはなりふりかまわない剛腕。外角低めのストレートを強引に引っ張る元DeNaの筒香選手くらい強引や」
「強引さでいえば、大谷翔平も負けてないよ。サンデーモーニングでハリさんに、あんなにムキムキになっちゃだめだよ。って叱られてもたくらいやからな」
「日銀ってさ、株価維持に命を懸けて大事なことを忘れてるんちゃうか?
目的と手段が乖離している、これは近いうちにとんでもない悲劇が起こるで」
「実体経済がともなってない株価上昇やからな。
ここ7,8年。アベノミクスの好景気とやらは、株式を持っていない国民には恩恵を感じる要素が少なかった。雀の涙ほど賃金が増えても、増税や社会保障費の負担がそれ以上にのしかかる」
「だから官製相場の株価上昇は意味がないんよ」
株価を吊り上げる金があるなら苦しんでる庶民を助けろよ。
「けどGPIF(国民年金機構)にはちゃんとしてほしいよな。
俺たちの大事な年金を運用で溶かされたらシャレにならんぞ」
「俺はもうさ。政府も日銀もGPIFも信じられんのや」
「信じるとか、信じないとか、関係ないんちゃう?
一国民が信じようが疑おうが、国は国がいいと思う方に舵を切る。
日本に住む以上はそれに乗っかるしかないやん?
アテにしてなくても、“俺は俺で頑張るから、国は国で一番正しいことしといて”のスタンスで、ええんちゃうかな?」
「いや、俺が言いたいのはちょっと違うねん。
「国が思ういいことや正しいこと」=「国民が思ういいこと、正しいこと」
なのかってことやねん。
政府のイベント自粛も、学校休校も、その分野の人らのことを考えてない、短絡的な一手やと思うわけよ。まあ、この辺の話は長くなるから割愛するけどさ。
この国の中枢は。「国民」よりも「利益団体」や「外国(からの圧力」」のことを見てるんじゃないかってことなんよ。
「そんなこと言っても、俺らが政治家をどうこうできんし、日本に住んでる以上、政府の対応に従うしかないやん?」
「ああ、その通りよ。俺らは日本に住んでいるし、今の政府を選んだのは俺ら有権者や。
日本円で給与をもらうし、生活費も日本円や。けどよ、俺はこの国の社会保障制度も、株価水準も、
日本円さえも、どうも信じられへんのや」
「どういうこと?」
「投資家に格言があるやん?
卵は一つに盛るな、って。
けど、日本人の大半は、現金(日本円)オンリーの保有や。
株式投資をして人でさえ、日本株オンリーが多い。
結局、日本で働いて、日本円で資産を持って、日本の会社に投資をする。
こんなグローバル時代に、日本っていう国に資産を預けすぎやと思うねん。
俺は資産の半分以上を「米ドル」と「仮想通貨」で持ってるんやけど、別にこれが正解やとは思わん。仮想通貨に関しては博打やし…
けどさ。日本人はもう少し、資産を国際分散させた方がええ。SNSポートフォリオも…」
「そうはいうてもなあ…」
「日本円、日本株は2割くらいであとはドルにユーロに元に、ダウに、世界のインデックスに、さ。
こんな感じで、日本人が資産を海外に逃がし始めたら政府は気付くはずや。
「あ、このままではあかん。
ちゃんと国民のために政治をしないと、お金が海外に逃げてしまう」、と。
「この国の政府がそんなこと考えると思う?」
「そうなるとな。こんな経済危機にまで、日銀マネーやらでお札を刷って株価を維持させてる政府がすることは…?」
「なんや?」
「日本が沈没まではせんくても、2024年の新札発行なりのタイミングで…」
「なんや??」
ハイパーインフレ、からの、レンテンマルク
「あー、あの悲劇か?」
「1923年、第一次世界大戦後のドイツは賠償金支払いのために大量に札を刷り、ハイパーインフレをおこした。約384億倍の物価高。これは現実に起きたことや。
ドイツは、その緊急事態に対して、デノミネーションを行った。
1兆マルクを1とした新貨幣、レンテンマルクを発行して…」
デノミネーション(英: denomination)とは、通貨単位を表す言葉。日本語においては、それを切り下げる、もしくは切り上げることとして使われることも。国内の全ての資産と負債に対して行われる。インフレーションなどにより、通貨金額の桁数表示が大きくなると経済活動に支障をきたすので、その解決のために行われる。
近年のデノミネーション例
1993年 ウルグアイ 1000分の1のデノミを実施。
1994年 ユーゴスラビア・ディナールは10億分の1のデノミを実施
2005年 トルコは100万分の1のデノミを実施
2005年 ルーマニアは1万分の1のデノミを実施
2008年 ジンバブエ 100億分の1のデノミを実施
2009年 朝鮮民主主義人民共和国 100分の1のデノミを実施
2018年 ベネズエラ 10万分の1のデノミを実施
「日本でもハイパーインフレに陥らない保証はない、そう言いたいわけか?」
「ああ、そうや。
実際、日本はデノミネーションに似た政策を行ってる。
1949年のドッジ・ラインや、1946年の新円切替。
新円切替:1946年(昭和21年)2月16日夕刻に、幣原内閣が発表した戦後インフレーション対策として行われた金融緊急措置令を始めとする新紙幣(新円)の発行、それに伴う従来の紙幣流通の停止などに伴う通貨切替政策に対する総称。
「でもそれはさ。政府は、よかれと思ってやったことやろ?
ハイパーインフレが起これば通貨が紙切れになって、意味をなさない…」
「まあな。けどデノミネーションによって、国民が戦前に持っていた現金資産はほぼ無価値になってんで?それが本当に国民のためか?
日本銀行に直談判をするしかないのか。
「だって仕方ないやん、経済が混乱するほどのハイパーインフレやねんから。ドイツにしろ、日本にしろ、戦争を起こしてしまった国の宿命や…」
「戦争を起こしたのは、国民か?その判断をしたのは、国民の意思なのか??
為政者を選んだのが国民だとしても、意思決定が暴走してたんじゃないか?
今の時代も同じや。株価暴落局面で、日本銀行が札を刷りまくって株価を維持してる?
年金資金で株価を維持してる??
それが本当に国民のためなのか??
デノミネーションありきの政策なのでは?政策なんじゃないか??
貯金=素晴らしいという刷り込みもあってか、日本人は投資もあまり行わない。
日本株の大半は外国人がバンバン買って、日本企業の稼ぎが配当の形で国外に逃げてるんじゃないか?アベノミクスで、国民は本当に豊かになったのか?
日銀が、強引に日経平均を買い支えることで、国民は豊かになるのか???」
「そんなことを言うてもな…多くの人は”何言うてるねん?”と思うだけや」
「別にそれでええんや。一握りの人が気付いてくれたら…俺が言うてることの真意に気付く人はおると思ってる。それに、こうやって発信し続けてたら、考えが近い仲間にも出会えるはずや」
「まあけどさ。じゃあ、俺たちは何をすればええねん?国家の新しいモデルを見つけたり?」
「新しいモデル、か。海洋資源開発?進んでる?いける?5G電波の危険性に気付いた各国は規制を始めてるで?」
「じゃあ、どないしろっていうねん?」
「時代の変化についていくんや。
「一生を会社に捧げて、安定した収入があれば、必ず幸せになれる」という昔ながらのステレオタイプに乗っかることは、もはや不可能。さらに、政府が発行する「貨幣」は本当に信頼できるもの?ポストコロナ時代は「お金」の価値がどんどん薄まっていく時代になる。その代わりに「評価」がもっと広く使われるようになる「評価経済社会」が広がっていくこと。
俺が出した答えは?とりあえず3つや。
投資・経済など金融リテラシーを身に着けること。
暴落局面の後に、米国株・暗号資産を買うこと。
会社収入以外の収入を増やすこと。
そのために、このブログで情報を発信していく!
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました!
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なお、記事には投資アドバイスや推奨は含まれておりません。投資にはリスクが伴いますので、自己責任で判断をお願いします。
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