日本円・紙幣とは? 原価20円の1万円札に価値がある理由 | フィアット・法定通貨

「お金が欲しい」

「札束がほしい」

ちょっと待って下さい。

「紙幣とは何か?!」

この記事では、原価約20円の紙切れ、「紙幣」について考えてみようと思います!

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↑これは、お札を折りたたんでできるターバン野口さんです。

これをつくると金運がよくなるとか、お金を粗末に扱う不届きもの、と叱られるとか賛否両論あるそうです。

 

 

動画版はこちらです!

【貨幣とは? 20円の1万円札】

 

*この記事では、通貨と貨幣を同義と考えています。

 

さて、みなさんが日頃から親しんでいるお札、言い換えて「紙幣」は、日本銀行が発券しています。

日本銀行法では、日本銀行の目的を、「我が国の中央銀行として、銀行券を発行するとともに、通貨及び金融の調節を行うこと」および「銀行その他の金融機関の間で行われる資金決済の円滑の確保を図り、もって信用秩序の維持に資すること」と規定しています。

 

以前は、500円札や100円札も発行されていたそうですが、現在は1万円札、5000円札、1000円札だけですね。

あまりの使いづらさに自然消滅したと噂されている2000円札もありますね笑

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まるで自分の指のように見せていますが、ネットから拾ってきた写真です笑

 

ちなみにメルカリで検索しても、本物の2000円札は出品されていません。

(メルカリの規約上お札の売買はNG)

 

しかし、どうすれば2000円札を手にすることができるのでしょうか。本当にここ10数年見たことがないので、彼(2000円札)が今でも流通しているのか、生きているのか心配です。笑

同じ紙幣でも、1万円札のように数多く流通しているものもあれば、2000円冊のように絶滅危惧種扱いされている紙幣もあります。

 

現在発行されている紙幣で、最も高価ものは、1958年に発行された1万円冊です。

私は親しみをこめて、「いっちー」と呼んでいます^^

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そんないっちーは、発行されてからもう63年も経っているので人間で例えると還暦を迎えています!

60年も第一線で輝き続けている「いっちー」すごいですね!

 

しかしこの1万円冊。

たしかに偽造防止のため、マイクロ文字やら、特殊発光インキやらの技術で印刷されてはいます。(2019年10月31日 日本銀行

 

ですが、財布に入っている1万円札をよく触って、じっくり見てみてください。

質感、みため、匂い….

 

え?これ、紙きれやん!?

 

そう。あくまで紙幣は、ただの紙きれなのです。

 

なお、1万円札の原価は約20円と言われています。

20円と言えば、うまい棒が二本、タラタラしてんじゃねえよが1つです。

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小学生のころ、駄菓子屋で買ってました。懐かしいです!

 

ん…20円?

つまり、いっちーこと、1万円札の原価だけを考えるなら、

 

私たちは20円の紙きれを、1万円の価値があるものだと思い込まされているということです。

もしかしてこれは、詐欺なのか??
日本銀行は詐欺集団なのか??

ああ、なんてこった!!!??

いいえ、違います。詐欺でもなんでもありません!

 

ではなぜ、原価約20円の紙きれが1万円の価値のある紙幣になるのでしょうか。

 

【発行者の信用が紙幣に価値を付加する】

結論から言いますと、

発行者の「信用」が、紙幣の価値を保証しています。

 

紙幣の歴史を見ていくことでその意味は具体的にわかりますので、ざっと説明していきます。

紙幣の始まりは、民間の金融業者が、金銀の預かり証として発行したもの始まりです。

また、金融業者が保有する金銀は豊富にあるため、「紙幣=持ち運びやすい金銀の代わり」というものという認識になったのです。

 

この制度が成立するためには、金融業者に紙幣を持って行けば、金銀と交換してもらえるという条件が必要不可欠です。

紙幣自体は紙切れですが、発行している金融業者は大量の金銀を持っているため、紙幣を金銀と交換してくれるだろう、と信用されることになるからです。

この紙幣が社会に流通すると、「政府」は真似をしました。

「その制度、いいね!」と、紙幣を発行し始めたのです。

 

しかし、政府というのは無駄遣いに走りがちです。

金銀と交換できる券として発行された兌換紙幣も、不換紙幣に変わっていきました。

 

戦争や公共事業や、権力者(王様など)の浪費を賄うため、上限を超えて、紙幣を乱発するのです。

数に限りがあるから価値のある紙幣も、大量に発行されてしまえば、紙幣の信用は一気に失われます。

紙幣1枚あたりの価値が下落…つまりインフレが起こるわけです。

 

さて、インフレーションとは何でしょうか!?

インフレーションとは、経済学において、モノやサービスの全体の価格レベル、すなわち物価が、ある期間において持続的に上昇する現象です。

物価の上昇は貨幣価値の低下を意味しますので、同じ貨幣で買える物が少なくなります。

200円で2つ買えていた、ハンバーガーが、200円で1つしか買えなくなるということです。

 

 

*つい20年前ほど、ハンバーガーが1個58円の時代もありましたよね?

その頃に比べれば、現在のハンバーガーは100円を越えてになっており、インフレーションになっているといえます。

米国インフレ率(TRADING ECONOMICS)

 

インフレが悪いわけではありませんが、国民の生活にとって必ずしも良い影響を与えるわけではありません。

インフレが起こってしまえば、物を買うのに必要なお金の金額が上昇してしまうからです。

ここ最近の日本を考えてみてください。

様々な食料品や小売り品、そしてガソリンなど様々なものが値上がりしています。

(日銀がインフレを誘導している影響もありますが…)

 

インフレヘッジはビットコインと言われておりますが…

ビットコインを巡る思惑~富裕層に反旗を翻したい大衆とイーロン・マスク / 暗号資産・法定通貨

 

 

【インフレは悪くないが、私たちの給料は?】

私たちの給料はあまり上がっていませんよね?それは政府統計でも証明されています。

(国税庁の民間給与実態統計調査等)

 

つまり、インフレによってモノの値段が上がっているのに、給料が上がらないので、可処分所得(私たちが使えるお金)が減っているのです…!

*こんなことも起こっています。

21世紀初頭からインフレが起こり、2008年の終わりには2億%もの超絶ハイパーインフレが起こったジンバブエドル通貨。

【信用無き紙幣は「紙きれ」】

 

現在のインフレーションの速度は比較的緩やかですが、インフレの速度が急激すぎると…

ハイパーインフレーション、つまり、急激に進行するインフレーションが起こります。

 

これが発生すると、通貨を媒介とした交換経済が麻痺し、国民経済に重大な影響がもたらされます。札束をいくら重ねても、日常品が購入できないといった事態が起こることもあるのです。

 

実際に、ハイパーインフレが起こるのは、敗戦や革命といった時期であることが多いです。

18世紀のフランス革命直後
19世紀の南北戦争直後のアメリカ合衆国

第一次世界大戦直後の敗戦後のドイツ帝国

(貨幣価値が1兆倍になり、子供が札束で遊んでいます)

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20世紀初頭の帝政が終わったロシア帝国(貨幣価値が600億倍)

 

などが、ハイパーインフレーションの実例です。

戦争の敗戦により多額の賠償金が発生する(おそれがある)場合、賠償金を払うために、政府が通貨を大量に発行する(そのおそれがある)ことがあります。

そのため、急激で一時的なハイパーインフレが発生するのです。

敗戦や革命以外においても、ある国の経済市場が信認を失うことでハイパーインフレが発生することもあります。

これは中南米などラテン諸国やロシア東欧諸国で発生した性質のもので、その国の国家運営に対する不信感・不安感が醸成された結果として、当該国通貨が暴落し購買力を急速に失うという現象です。

 



ここ数年でさえ、2019年のベネズエラでハイパーインフレーションが起こり、トルコではトルコリラが大暴落を繰り返しています。

 

これは、遠い世界の話ではなく。

通貨価値の大幅な下落は、日本でも起こりうる可能性がないとは言えません。

日本でも、10000円札1枚の価値が、原価の約20円さえ下回ってしまう可能性もないとは言い切れないのです。

 

日本円は安全資産と見做されており、有事の際には円高傾向となります。

 

フィアットマーケットキャップでも、日本円は2021年現在、第4位の地位です。

 

 

しかし2021年は、年初の102円付近から11月下旬には115円をつけるなど、円安傾向が続いています。

円安傾向になる理由は様々ありますが、米国が長期金利の利上げを始める準備をしているにも関わらず、日本はその予兆が全く無いことも影響しているでしょう。

日本はGDPの約2倍にもあたる約1000兆円もの借金があるため、安易な利上げは自国への締め付け行為となり、長期金利を上げることができないのです。

米国や世界各国が、自国通貨の長期金利を上げていく中、日本円だけがゼロ金利、マイナス金利状態を維持し続ければ?

日本円だけが売られて、円安傾向が続くでしょう。

長期目線でみた場合でも、人口も減少し、社会保障費が増大している日本円の価値が上がる(円高)と考えるのは難しいです。

 

もちろん、「日本は保有資産(国有地)や、外債(他国に貸しているお金)が約300兆円近くあるので大丈夫」といった意見もありますが…

 

日本政府、日本銀行への信用がなくなれば、今以上のインフレーションが起こる可能性は高いでしょう。

 

極端な例ですが、経済評論家で、参議院議員の藤巻健史氏は、

「日本銀行はいずれ破綻する。米ドルやビットコイン(仮想通貨)を買っておけ!」と言っています。

 

 

私も藤巻氏の意見に同意しておりますので、総資産に占める割合は、日本円よりも米株式や仮想通貨がはるかに多いです。

 

「日本政府のB/S(バランスシート)と家計のB/Sをそろえた方が良い」

今現在、日本政府は対外資産(ドル)を多く保有います。そして、日銀には紙幣を大量に発行させて、日本円のインフレを起こそうとしています。

インフレによって、日本円の価値が下がれば、1000兆円に及ぶ日本円の借金は実質目減りし、ドルという対外資産の価値は上がるのです。

つまり日本政府は、インフレによって、借金を減らし、対外資産(ドル)を増やそうとしている可能性が高いのです。

 

昨今の政治家の発言や政治を鑑みると日本の将来に悲観してしまいます。

影響力が衰えてきたとはいえ、今も人口が増え続ける覇権国家アメリカの基軸通貨米ドルを保有しているほうが、資産を守ることになるのではないかな、と思っています。

最後に、この記事を通して伝えたいことをまとめます。

 

【紙幣の価値をもう一度考えてみる】

 

私たちの生活の要である紙幣は、発行元の日本銀行の信用を基になりたっています。

「何か」が起きて、日本銀行の信頼が失墜した場合、お札の価値は下がります。

お札、日本円、という当たり前の存在にも疑問の目を向けて、リスクヘッジの意味でも外貨や外国債券、金銀などに目を向けてみてはいかがでしょうか

政府が「年金だけでは生活を保障できない」

トヨタの社長が「終身雇用はもう約束できない」

と発言する時代になってしまいました。

 

もう政府や大企業についていけば安全安心、という時代ではありません。

 

2024年の新円切替。

戦後のハイパーインフレーション。

渋沢栄一が大河ドラマで放送される意味。

 

それらの意味をつなげるためには、

まず自分で自分を守るための知識が必要です。

 

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