皆さんは「仮想通貨・暗号資産業界の大事件」と聞いて何を思い浮かべますか?
ビットコインのハッキング?イーサリアム流出のThe DAO事件?NFTアートの暴騰?SECの訴訟?暗号資産の世界では大きなドラマが日々繰り広げられています。
大事件のひとつに、FTXの経営破綻、という大事件がありました。
2022年11月に当サイトは下記の記事を書いています。
その後、2024年6月に動きがありました。
破綻したFTX日本法人を日本の大手取引所・ビットフライヤー(bitFlyer)が買収したのです!!この動きは、業界の注目を集めています。
この買収は日本の暗号資産市場にどんな影響を与えるのでしょうか?
投資家の方、興味関心がある方は、ぜひこの記事を最後までお読みください!
当サイト「投資の美学~クリプト≒フリプト」について
・運営目的:投資を通じた資産形成によって、多くの人が理想の人生を追求できること
・運営主は暗号資産交換業者勤務歴あり。創作と演者活動(YouTube)を行う。詳細は自己紹介記事
・仮想通貨投資は2018年の国土交通省勤務時代に開始。約6年で投資総利益1,000万円超え
✅仮想通貨コラム⌚読了には約3-5分ほどの時間を要します。
動画版はこちらです!
ビットフライヤーによるFTX日本法人の買収
2024年6月21日(金)20時ごろ、私が登録しているビットフライヤーのメールアドレス宛に下記のメールが届きました。
ビットフライヤーはFTXジャパンの買収を正式に発表したのです。
株式会社 bitFlyer Holdings (本社:東京都港区、代表取締役 CEO:加納 裕三、以下「当
社」)は、FTX Japan 株式会社(以下「FTX Japan」) の株式 100%を取得(以下「本件」)
する株式譲渡契約を 2024 年 6 月 19 日付で FTX Japan Holdings 株式会社(以下「FTX Japan
Holdings」)と締結いたしましたのでお知らせいたします。 なお、この買収によって bitFlyer のサービスに変更が生じることはございません。また、お客様への影響もございませんので、ご安心ください。
FTXの日本法人が破綻し、それをビットフライヤーが買収するという驚きの展開です!!
ビットフライヤーは、FTXジャパンの株式100%を取得し、新たなスタートを切る計画です。ただし、この買収には米国デラウェア州破産裁判所の承認が必要で、2024年6月時点ではまだ完全には終わっておりません。
ビットフライヤーの加納裕三CEO(SNSでは愛を込めてユーゾーと呼ばれています)は、「日本でも近い将来、機関投資家が暗号資産をポートフォリオに組み入れる時代がくると考えています」と語り、暗号資産預託事業を新たなコア事業として展開する意向を示しています。
さて、どうでしょう。もしうまくいくとすれば、かなりワクワクしませんか?
©SPY×FAMILY / 遠藤達哉 / 集英社
買収額は数十億円規模とされていますが、詳細は明かされていません。
ビットフライヤーはかなりの現金を持っているのですね、儲かっていますねえ!!凄い。
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発端:2022年のFTX経営破綻に至る経緯
そもそも、FTXってどんな会社だったのか、そしてなぜ破綻してしまったのか、皆さんはご存知ですか?
まずはそこから振り返ります。
FTXは2019年にサム・バンクマンフリード氏(通称SBF)によって設立され、瞬く間に業界の大手取引所に成長しました。
メジャーリーガーの大谷翔平選手やプロテニスの大坂なおみ選手らセレブを広告塔に起用するなど人脈や資金も豊富なFTXは飛ぶ鳥を落とす勢いに見えました…
しかし、2022年11月。FTXの破綻は、「取り付け騒ぎ」から始まりました。
2022年11月初め、ある暗号資産関連のニュースサイトがFTXの財務の健全性を疑問視する報道をしました。
すると、ライバル取引所のバイナンスのCEO・バイナンスの 趙長鵬(チャンポン・ジャオ) 氏(通称 CZ)はFTX発行の資産を清算するとSNSで投稿したのです…!!
その結果、投資家たちは大慌て。「なんてこった!!!」
まさに、火に油を注ぐような出来事でした。
皆さん、突然「この会社やばいよ!」って言われたらどうします?
自分が銀行や暗号資産取引所に預けていたお金が突然消えたら、どう思いますか?
びっくりしますよね?
当時、FTXの取引所に資産を預けていた方(顧客)も同じ気持ちだったに違いありません。
なお、私はバイナンスは利用していましたがFTXは利用していませんでした。
きっと、すぐにお金を引き出したくなりますよね。それが取り付け騒ぎです。
その後、瞬く間にFTXの信用は崩壊、資金流出が続きました。
その結果、バイナンスがFTXの買収を検討しましたが、翌日には撤回。
CZ、どないやねん(笑)
これがきっかけで、FTX社は連邦破産法11条の適用を申請し、サムはCEOを辞任しました。
さらに、司法省と証券取引委員会(SEC)は、FTXが顧客の資金を不正流用し、関連会社のアラメダ・リサーチを支えていた疑いで調査を開始しました。
この破綻騒動で数十万人のFTXの顧客が資金を失う危機に直面し、暗号資産市場全体に衝撃が走りました。
©ドラゴンボール / 鳥山明 / 集英社
FTX破綻が暗号資産市場に与えた影響~おいサム!
FTXの破綻は、暗号資産市場全体に大きな影響を与えました。多くの顧客が資金を失い、暗号資産の信頼性が揺らぎました。もう終わりだ、と業界全体が悲観にくれました…
特に、ブロックファイやジェネシスなど、FTXと密接な関係にあった企業も影響を受け、業務停止や出金停止を余儀なくされました。
なお、2018年から事業を行っていたレンディングなどの総合金融業のNexo はこの危機を乗り越えています。
一人の人間の栄光と失墜…
サム・バンクマンフリード氏は、FTXの創業者兼CEOで、若きカリスマ経営者としても知られていました。
彼は、FTXを業界最大手の一つに成長させた立役者です。しかし、その裏には顧客資金の不正流用や関連会社の資金繰りを支えるための不正があったとされています。
リーダーが会社の成功と失敗の鍵を握ることが多いですよね?
サム・バンクマンフリードのケースはまさにその典型です。彼の決断と行動が、FTXの栄光と没落をもたらしました。
そして暗号資産は冬の時代へ…😢
ビットフライヤーの野望(天下布武)?と戦略
そんな破綻したFTXを買収したビットフライヤーの今後について考えていきましょう。
2024年6月のメールには以下の内容が記載されていました。
■株式取得後の事業方針
当社として株式取得後の事業方針は以下を想定しております。ただし、現時点で確定事項はございませんので、 あらかじめご了承ください。
株式譲渡契約の条件に基づき、社名を変更する必要があります。新しい社名は現時点で決まっておりませんが、 本お知らせでは仮称として、カストディ新会社と表記いたします。 カストディ新会社の基本方針は以下を想定しております。 ・カストディ新会社はお客様の同意を得た上で株式会社 bitFlyer への口座移管を行う・カストディ新会社のコア事業としてクリプトカストディ(暗号資産預託)事業を新たに展開する ・カストディ新会社ではコア事業を軸に、将来的に日本国内の法制度が整備された場合には、暗号資産現物 ETF関連のサービスを提供する ・カストディ新会社として展開する事業や提供するサービスの内容に応じて暗号資産交換業及び第一種金融商品取引業のライセンスを維 持する
上記を基に、ビットフライヤーがFTXジャパンを買収した後の戦略について考えていきましょう!
ビットフライヤーは、この買収を機に暗号資産預託(カストディ)事業を新たなコア事業として展開する計画です。
カストディとはご存知でしょうか。
簡単にいえば、機関投資家向けに暗号資産を安全に保管するサービスのことです。
※米国のビットコインETFが承認される際には、コインベースがカストディアンに指定されました。
ビットフライヤーの加納CEOの予想通り、今後はもっと多くの大手企業や投資家が暗号資産に注目するかもしれませんね!
現物ETF関連のサービス提供を目指す
さらに!
ビットフライヤーは、暗号資産現物ETF(上場投資信託)関連のサービスも提供を目指しています。
ETFは、投資家が特定の資産に投資するための便利な手段です!
※関連記事 米国で現物ビットコインETFが承認(2024年)
暗号資産のETFが普及すれば、もっと多くの人が手軽に暗号資産に投資できるようになります。
2024年時点でも多くの国内上場企業が暗号資産を保有しています。それがさらに広がるかもしれませんね。
参考:2024年6月の記事 COINPOST:円安ヘッジなどで30社以上の国内上場企業が仮想通貨を保有、日経報道
ビットフライヤーが誇るもう一つの強みは「強固なセキュリティ」です。暗号資産取引において、セキュリティは命とも言える重要な要素です。
暗号資産の世界で何より大事なのは信頼性ですよね。
過去のハッキング事件の中に、ビットフライヤーは登場していません。(2024年時点)
加納CEOも「創業から続く強固なセキュリティを強みに」とコメントしています。
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日本でのBTC ETF登場は暗号資産関連株にも影響か
将来的に日本の法制度が整備されれば、暗号資産現物ETF関連のサービスも提供される見通しです。
2024年時点では日本でビットコインETFが取り扱われていません。
そのため、ビットコイン BTCを保有している企業の株を購入している方が多いです。私もその一人です。
この動向は、マイクロストラテジーやセムラーサイエンティフィック、そしてメタプラネットなどのBTCを保有する企業の株価にも影響を与える可能性がありますね。
マネックスGのコインチェックVSビットフライヤー
次に、暗号資産業界のもう一つの大手プレイヤー、マネックスグループのコインチェックについて見てみましょう。
コインチェックは、マネックスグループの子会社として、暗号資産取引所を運営しています。
皆さんは、どちらかのサービスを使っていますか?私は両方利用しています。
実は2023年にはマネックスグループはFTXジャパンの買収にも関心を示していたようです。
参考記事 ブルームバーグ:マネックスG松本社長、FTXジャパン買収に関心-予備入札期限控え
コインチェックとビットフライヤーは、暗号資産取引所としてお互いに競い合っています。
それぞれに強みがあり、コインチェックはアプリの見やすさが魅力。
ビットフライヤーはセキュリティと新たな事業展開、ビットコインをもらうなどのサービスが強みです。
どちらが優れているかは、皆さんのニーズ次第ですね。
暗号資産業界の行方
さて、最後に日本の暗号資産業界の未来について考えてみましょう!
日本の暗号資産市場は、今後も成長が期待される一方で、規制やセキュリティの課題も残っています。
2024年5月もDMMビットコインでBTCの流出が起こってしまいました。
例えば、投資家保護のための規制強化や、セキュリティ対策の向上が求められています。これらの課題を克服しながら、さらに多くの人々に暗号資産の魅力を伝えていくことが重要ですね。
そうしないと、いつまでも「仮想通貨=怪しい」という印象から脱却できません…
未来の暗号資産市場はどのように進化していくのでしょうか。
機関投資家の参入が増え、暗号資産が一般の投資家にも広く受け入れられるようになるはずです。
ビットフライヤーが提供するカストディサービスや現物ETF関連のサービスがその一翼を担うことになるかもしれません。
皆さんも、暗号資産の未来を一緒に見守りましょう!どんな新しいサービスが登場するのか、どんな展開が起こるのか、楽しみですね!!
投資の美学 クリプトフリプトでは今後も暗号資産の最新情報をお届けしていきます。
また遊びに来てください!
関連記事のご紹介
参考記事の紹介
参考記事はこちらです。FTX破綻やビットフライヤーの買収に関する詳細な情報を知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
- COINPOST:bitFlyer、FTXジャパン買収合意 加納CEO「暗号資産預託事業をコアに」
- ビットフライヤープレスリリース :FTX Japan買収に関するプレスリリース
- 東洋経済ONLINE:破綻したFTX「前代未聞」イカサマ経営驚愕の実態
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最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
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✅運営主である私の簡単な自己紹介 詳細は自己紹介記事にて
・投資歴:2016年から株式、2018年から暗号資産(仮想通貨)投資を開始
・暗号資産交換業者勤務歴を活かした着眼点、宅地建物取引主任者試験にも合格。
・ビジョン:長期投資,現物投資,BTC中心のPF,投資時間収益率重視,投資の道草を楽しむ
・発信方針:長期で投資を続ける考え方,自分の判断で投資をする自立心
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1. 資産防衛と経済的自由の獲得を目指す投資
「銀行預金だけでは資産価値が減る」不換紙幣・法定通貨の価値が不安定な時代では資産の防衛と経済的自由を確保するための投資が必要です。資産を分散させ、リスクを抑えた運用を心がけましょう。2. 暗号資産(仮想通貨) の保有について
長期資産として選択肢に入る暗号資産はビットコインです。
- ビットコイン (BTC): 国家の法定通貨としても使用され、米国で現物ETFが承認されています。
ただし、暗号資産は値動きが大きいため、まずは資産の1%以下の少額からの保有をお勧めします。
3.暗号資産の購入を検討している方へ
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👉最後に
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Ⅱ 暗号資産:ビットコイン,イーサリアム,アルト・ミームコイン,用語解説,歴史,業界動向,レンディング
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Ⅲ 戦略.リスク :投資戦略とリスクを回避する情報(主 暗号資産,次 伝統資産)
Ⅳ 心構え :投資をする上で重要な心構えとマインド
Ⅴ 納税 :暗号資産に関する税制度や納税
Ⅵ 伝統資産:株式,貴金属,法定通貨
Ⅶ コラム :時事・ニュース,投資,STEPN,こちら織田証券㈱※当サイトは YOUTUBEチャンネル 投資の美学 クリプトッシー(ルパン)と連動しております。
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