※当記事は2022年2月19日に執筆したものです。
日本の仮想通貨ホルダー全員に告ぐ…
シンボル XYM の配布時期は他人事じゃない…
取引所の対応を見極めよ…
あなたの大切な資産を預ける先は、どこだ!?
ネム NEM 保有者を対象とした 新通貨 シンボル XYM の付与。
2021年3月12日のスナップショット日から約1年が経ちました。
「2022年2月19日」時点でのシンボルの付与と上場状況は以下の図になります。
この表を深読みすることで、「取引所の誠意」が見えてきますので、この記事ではそちらを解説いたします。
【この記事が特に刺さる方】
・仮想通貨投資を行っている方
・XYM NEM XRP OMG IOST などスナップショット・エアドロップ銘柄を保有者
・これから仮想通貨投資を始めたいが、どの仮想通貨取引所を開設するか悩んでいる方
※この記事は動画でも解説しております!
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全ての始まり 2021.03.17 シンボル XYM 誕生
カタパルト≒飛行機射出機
空母などで多く用いられる狭い場所から飛行機を飛び立たせる装置。(ウィキペディアより図)
古参の仮想通貨投資家にとってのカタパルトは、
仮想通貨 ネム NEMの大型アップデートの名称でした。
しかし、カタパルトはゴタゴタでした。
延期に次ぐ延期。
さらにネムは仮想通貨業界を震え上がらせる事件にもかかわってしまいます。
2018年1月。
恐怖のコインチェック ネム大量ハッキング事件です。
もちろんこれはネムが悪いわけではなく、コインチェックがセキュリティ面で問題のあるホットウォレット上で通貨を管理していたことが原因です。
ですが、ネムはもちろん大暴落。
一時期、200円を超えていた価格も、数円前後まで暴落してしまいました。
2018年1~5月のNEMの価格(コインマーケットキャップ)
期待されたネムのアップデートも、相変わらず延期、延期。
「いつアップデートするねん!」という野次が飛び交い、さらに商標権の問題でカタパルトという名前の利用さえ難しくなりました。
まさに泣きっ面に蜂の状態でしたが、日本人を中心としたNEMコミュニティは、新しいブランド、ロゴの策定し、大型アップデートに向けて動いたのです。
その新たな名こそが、Symbol シンボル
2020年1月、新ブランド「Symbol」が発表されました。
そこからさらに1年。
2021年3月17日。
暗号資産「ネム(XEM)」は、ついに、待望の大型アップデートを実施しました。
そして、新チェーントークンである「Symbol(XYM)」が誕生したのです。
これに先駆けて、2021年3月12日。
NEMグループ(NGL)は、ネム NEM保有者がSymbolを受け取る際に必要な「オプトイン」を開始しました。
オプトインとは、ネム保有者が新通貨XYMを受け取る「意思表明」を示す付与方式のことです。
ブロック高:3,105,500
2021年3月12日にネム NEMを保有していた方は、同数のシンボル XYMが付与されることとなりました。
3月17日にはXYMが発行され、NEM保有者に対して 1:1の割合でXYMが配布されたのです。
これがいわゆる「エアドロップ」案件です!
新規仮想通貨を取り扱う(上場)ためにはJVCEAの審査通過が必須
スナップショット時のNEM保有者には、XYMが付与されます。
しかしここで日本の「金融当局の規制」が問題になってくるのです。
そう、JVCEAの審査に通らないと、各取引所はXYMを取り扱うことができないのです。
誕生当時のXYMは、まだJVCEAの銘柄審査を通過しておりません。
そのため各取引所は、JVCEAの厳しい審査を通過するために資料を準備して上場申請を行う必要があるのです。
この上場申請の申請時期と申請の通過時期に差があるため、国内取引所においてシンボル XYMの配布を受ける時期、売買ができる時期に差ができてしまうのです。
仮想通貨取引に関する肝となる記事はこちらです!
XYM付与日の一覧表と国内上場の歴史
XYMの発行日は3月17日ですが、XYMをこの日に受け取ることができたのはNEMウォレットで自前オプトインした場合のみです。
それ以外の方は、保有していた取引所にて配布されるのを待つことになります。
※上記で説明したように各取引所はJVCEAにXYMの上場審査を行います・
では、いつ配布されたのでしょうか。
こちらの取引所ごとのXYMのエアドロップの一覧表です。
2021年3月17日、SymbolウォレットにてXYMの受け取りが行われます。
続いて即座に対応したのは、
Zaif Exchange(現:カイカエクスチェンジ)です。
2021年5月10日にXYM配布、17日には取引が開始となりました。
発行開始から2か月という最速の対応!
まさに其の疾(はや)きこと風の如(ごと)く
Zaif (カイカ)は、この神速の対応の結果、2022年2月現在、XYMの取扱量で世界1位のシェアを取っています。
2021年9月、積立サービスを展開するSEBC(サクラエクスチェンジビットコイン)にて、XYMの配布とオプトインが行われました。取次所であるSEBCは一般的な取引所とは異なるため、XYMの価格には大きな影響はありませんでした。
2021年10月5日
アルトコインの板取引において、国内有数の規模を誇るbitbankにて、XYMの取引開始が開始されました。取引高が一気に増えて、価格にも大きな影響を与えます。
XYMは、9月の安値14円前後から約2倍の30円前後を推移します。
2021年10月20日
GMOコインにおいて、XYMの配布と取引開始がアナウンスされました。
bitbank、GMOコインと日本の取引高の多い取引所で上場されたことにより、価格は40円を超えました。
2021年11月23日。与沢翼さんの土下座事件があり、海外取引所のBybitにて、XYMの取引が開始されました。
この前後でXYMは 35円→64円→35円 という驚異的な暴騰と暴落を引き起こしました…
※詳細は以下の記事と動画にて。
ここまでが2021年のXYMの上場の動きです。
各取引所の対応を比較、顧客ファーストはどこだ!?
GMOコインの対応は国内ではピカイチに良い
こちらの記事に記載しておりますが、私は国内取引所では、
GMOコインをメイン、BITPOINTとbitbankをサブとして利用しております。
その中でもGMOコインは取り扱い銘柄数が日本最多(2022年2月時点)であり、かつXYMの配布と取引開始も比較的早い方でした。
さらに、GMOコインは、国内では初めてXYMのステーキングを開始します。■提供開始予定日:2022年2月24日(木)
このような動きをみて、私はGMOコインに対しての信頼が日々高まっています。
※仮想通貨取引所比較表
GMOコインは上場会社の子会社で財務的にも良好なだけではなく、XYMの配布の早期実行やステーキングの開始等、利用者の利益になるような対応を行っているからです。
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Coincheckの不可解な対応
私がこの記事を書くきっかけになったのは、2022年2月16日の一件がきっかけです。
この日、Coincheckは、XYMの配布を実施しました。
2022年2月16日 Symbol(XYM)の付与が完了し、送金機能とCoincheck貸暗号資産サービスがご利用いただけるようになりました。
スナップショットから約1年、すでにXYMの価格はピークから1/3の水準になっていました。
さらに驚くべきことに、コインチェックHPにて以下の記載があったのです。
Symbol(XYM)は送金機能のみご利用いただけます。購入・売却・受取機能はご利用いただけません。
なあに!?!!?
配布だけで、取引はできないだと!?
私はたまげてしまいました。なぜそのような制限をつけるのか、と。
もしCoincheckしか取引口座を持っていない方にとっては、送金さえできないので配られても何もできないのです。価格が下がる前に売りたいと思っても、一切何もできない。
宝の持ち腐れ…
そんなもどかしい気持ちを抱える方が何万人といるでしょう…
この件でCoincheckへの不信感を募らせた私は、XYMをすぐにGMOコインに送金し、ここで円転しました。
動きが遅いbitFlyer 動かざること山の如し
業界最大手のbitFlyerは、未だにXYMの配布はなされておりません。
2022年3月に配布予定ということです。
まだかまだかと待ちわびている人が大勢いらっしゃるでしょう。
もちろんCoincheckやbitFlyerは利用者も多いので、XYMの配布手続きに時間がかかることは承知しています。
しかしそれにしても、遅すぎやしませんか?と。
それはダイスケ的にはオールオッケーなんですか!?と。
© HOT LIMIT / T.M.Revolution
取引所の対応で誠意が見えますよね。
機会損失≒XYM付与日に差があることで顧客の不利益に
※動画でも解説しています!
なぜここまで配布時期にこだわっているかというと、配布された時期によって価格が全く違うからです。
2021年の1年間においても、13-78円と約5倍の差があるシンボル XYM。
時価総額も200位前後のため(2022年2月)値動きが激しいのです。
そのため、なるべく早期に配布された方が、「いつ売るか」を考える時間が増えます。
GMOコイン の配布日は、21年10月20日 価格は約43円
コインチェックの配布日は、22年 2月16日 価格は約20円
たった3か月の差とはいえ、約半値までXYMの価格は下がっているのです。
GMOコインかコインチェックか、
どちらでXYMの受け取りを行ったかによって、売却できる価格に天と地の差があるのです。
また、XYMは1万以上を保有していれば、自己ウォレットにおいてハーベスト(収穫という意味で、保有するだけでXYMが定期的に増える仕組み)を行うことが可能です。
早期にXYMが配布されれば、ハーベスト可能な期間も増えてXYMを増やすことも可能なのです。
4種類のウォレットでスナップショットに対応した例
2021年3月17日当時、私は、約19,000NEMを保有していましたが、4つのウォレットに分散しスナップショットを迎えました。
15000:NEMウォレットで保管し、Symbolウォレットでオプトインし、3月17日に受取
3000:GMOコインで保有
880:コインチェックで保有
300:ビットフライヤーで保有
このうち、自己ウォレット保有分とGMOコイン保有分は、2021年に35~45円の価格帯でもうすでに全量売却しています。ですが、2022年2月16日に配布されたコインチェック分のXYMは、20円を下回る安値で売却してしまいました。
もちろん、売却せずにホールドするならば配布時期は関係ありませんが、売却して円転したい方にとっては、いつ配布されるかどうかで利益が全く異なるのです。
※2022年2月後半から4月にかけて仮想通貨の大暴落があると予想しているため、現金・ステーブルコインポジションを増やして、暴落時に買う準備をしています。
未だにXYMが配布されていない利用者で、万単位以上のXYMを受け取る権利を持つ方はどんな気持ちなのでしょうか。
未配布の取引所に対して、「早く配ってくれ!」と切に願っているのではないでしょうか。
そもそもJVCEAの審査が厳しすぎるのではないか説
このXYMの付与日は、取引所だけの問題ではありません。
上場審査を執り行うJVCEAの運営も大きく関わっています。
仮想通貨界隈では有名なことですが、日本の規制当局は規制が厳しいことで有名で、新規取り扱い暗号資産の審査が他国よりもかなり遅いのです。
金融庁未認可、JVCEA正会員ではない、BINANCEやBybitといった海外取引所が多くの日本人の方に利用されているのも、日本の取引所で売買できる通貨があまりにも少なすぎるといった実情が大きな原因です。
※もちろん私もBINANCEを利用しています。主力通貨にしているアクシーインフィニティ AXS は日本では売買できないのです…
※金融庁やJVCEAに関しては下記記事にて記載しています。
JVCEAの審査がどれくらい遅いのかといいますと…
現状ではすでに国内の他の取引所が取り扱っている銘柄でも、上場申請をすると審査に半年かまたはそれ以上かかっています。
それは、この表においても明らかです。
そのため、実はコインチェックやビットフライヤーも、早期に上場審査の申請は行っていたが、JVCEAの審査が遅すぎるため、やむをえず上場できない、という可能性もあります。
※しかし、現在顧客にXYMを配布していない取引所が、もし。
顧客に早期に配布すべきXYMを使って、自社でこっそりハーベストを行い、利益を増やしていたとしたら?
それは利用者への冒涜であり、早期にXYMを配布した「Zaif」「GMOコイン」などに対しても胸を張れる行為ではないのではないでしょうか。
現時点において、Symbol市場のマーケットシェアは以下のサイトで確認できます。
https://coinmarketcap.com/ja/currencies/symbol/markets/
海外での主なXYMの未上場取引所は、BINANCE(バイナンス)、COINBASEなどです。
XYMの税金面は不透明…
エアドロップの際の税金発生、確定申告の有無については、国税庁、税理士等専門家の見解にゆだねさせていただきます。
コインチェックのHPにはいかのような記載がありました。
本件に係る譲受人の課税関係については、所得税法上は付与時点の時価をもって雑所得に区分され総合課税の対象であると当社としては認識しておりますが、確定申告はお客様の責任において行っていただきますようお願いいたします。
なお私は、Gtaxのサービスを利用して、XYMの売却益は全て納税を行いました。
※2022年2月19日
XRPのエアドロップ配布 FLRは一体いつになるのか
ここまで、シンボル XYMの配布と上場について紹介してきましたが、もうひとつ、
日本人に大人気のあの通過もエアドロップ案件があったのを忘れていませんか?!
そう、リップル XRP です。
2020年12月12日(土)にXRPのスナップショットが行われて、XRP保有者には同数のスパーク(FLR)トークンがもらえるはず、なのです。
ええ、正直、私だってもう忘れていました。
1年以上経っても全くもらえないどころか、何の発表もないのですから。
ただ、最新情報を発見したのでこちらに記載しておきます。
今回発表された合意条件は以下。
2022年6月12日だった上場承認期限はFlare Networksとの交渉の結果、2023年6月12日までの1年間延長。
(1)FLRトークンについては、2023年6月12日までに日本暗号資産取引業協会(JVCEA)と金融庁(FSA)に上場承認された場合、当該国内事業者はFLRトークンを請求しリップル(XRP)保持者(当該各取引所のXRP保有の付与対象ユーザー)に分配する。
(2)SGBトークンについては、FLRトークンがJVCEAとFSAに上場承認された場合に、Flare Networksから当該の国内取引所に対して付与する。
なお両社を含めた国内事業者12社(オブザーバー1社)は、顧客資産保護、顧客メリット最大化を目的に、Flare Networksと引き続き協議を続けているとのこと。
https://news.yahoo.co.jp/articles/47c2dc57ae1b4dd3531c7d3aff811dfa6fe7fdce
はっきり言いましょう。
時間かかりすぎ!!!
どれだけ待たせるのですか、と。
そして配布される時期がもし仮想通貨の冬の時代で価格が暴落している時期だったら。
しかもまだもらえると確定したわけではない、と…
2023年6月12日までに日本暗号資産取引業協会(JVCEA)と金融庁(FSA)に上場承認された場合、ですからね。
散々待たされた挙句、上場承認しませんという最悪の結論になった場合、スナップショットに参加したホルダーはトークンをもらえません。
こうなってくると、日本の仮想通貨トレーダーは日本の規制当局や国内取引所に対する信頼をなくすのではないのでしょうか。
顧客保護とは名ばかりで、既得権益を守るために…っと、もうやめておきましょう。
結論 制度改革がない限り エアドロップは期待上げで売り抜けが上策
ここまでシンボル XYM とリップル XRP のエアドロップについて紹介してきました。
残念ながら、日本の規制当局は仮想通貨(暗号資産)に対して寛容ではありません。
税制面も雑所得、上場承認も遅く、そのために国内取引所はサービスの質が良いとはいえず、Bitget と MEXCなどの海外取引所に顧客を奪われているのが実情です。
国内取引所でエアドロップに参加しても、配布時期があまりにも遅かったり、配布さえなかったりすることが多いのです。ですのでエアドロップ案件は、早目に仕込んでおいて、エアドロップ前の高値で売り抜けてしまうのがよいかもしれません。
この記事ではエアドロップについて紹介してまいりました。
今後も仮想通貨についての厳選情報をお届けいたします!
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました!
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Ⅴ 最後に
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④投資情報:用語解説,リスク管理,規制当局,納税対策,時事,ビットコイン探求,アルトコイン検証
⑤株式 ⑥法定通貨,貴金属等なお当サイト以外にも運営しているブログやYOUTUBEなどがあります。
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