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2023年には、世界的な金融不安や経済の減速といった要因が重なり、貴金属市場で価格が高騰しました!メインとなる金地金の価格が急上昇する中で、ある金属が一時的に金地金の価格を超え、投資家たちを驚かせました。
それが「パラジウム」です。
このサイト「クリプトフリプト」は主にデジタルゴールドと呼ばれるビットコインなどの仮想通貨について解説しております。本日はビットコインに類似した金地金などの貴金属について紹介しようと思います。
その中でもちょっとマイナーな「パラジウム」 元素記号Pdに関してお伝えいたします!
実はこのパラジウム、金地金よりも値段が高い時代があったのです…!

©ドラゴンボール / 鳥山明 / 集英社
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まずは金とパラジウムに迫ります!
私が今日、みなさんに提示するのは、
貴金属の価値についてです!
まずはこれをみてください。
2020年5月19日の貴金属の相場です。

金 6634円
パラジウム 7777円
プラチナ 3195円
銀67円
なにかおかしなことがありませんか?
2020年においては、資産価値が高いと言われている金よりも、マイナーな金属「パラジウム」の方が高いかったのです!
なお2023年4月時点では、パラジウムよりも金の価格が高くなっております。
しかし貴金属の値動きというものは非常に面白いのです!!
金とパラジウムはどちらも貴金属であり、その価格は市場の需要と供給によって決まります。
まず、需要面での違いがあります。パラジウムは、自動車業界で使用される排気ガス浄化装置などに使用されることが多いです。一方、金は宝飾品や投資用途が主であり、需要の変動は比較的少ないとされています。
また、供給面でも違いがあります。パラジウムは、主にロシアや南アフリカなどからの供給に依存しており、その生産量は限られています。一方、金は世界中で採掘されており、供給量は比較的安定しています。
つまり、金とパラジウムの価格の違いは、需要と供給のバランスによるものであると言えます。
貴金属とは? 様々な種類をご紹介
貴金属の種類 | 特徴 |
---|---|
金 | 主材料としてジュエリーに使用される |
銀 | |
プラチナ | 主材料としてジュエリーに使用される 別名「白金族元素」 |
パラジウム | 割り金としてジュエリーの素材に使用される 別名「白金族元素」 |
イリジウム | |
ルテニウム | |
オスミウム | 別名「白金族元素」 |
ロジウム | メッキの材料として使用される 別名「白金族元素」 |
貴金属は単体で使用されることもあれば、貴金属同士を混ぜたり、他の金属のメッキとして使用されることもあります。
「金」は価値がある、と、無意識に植え付けられているのでは
金には価値がある。
紙幣にも価値がある。
お金があれば、金を持っていれば、幸せになれる?
これは本当ですか?
あくまでも、「需要と供給」というトリックによって、「価値」があると思いこまされている可能性もあるのではないでしょうか。
「そんなこと言ってるけど、金に価値があるのは事実じゃないか!?」
はい。金は、たしかに価値があります。
2023年は、価格高騰によって歴史的な水準になっています。
金価格が上昇している理由は以下です。
「ドルや円など法定通貨の信認が落ち、有限な資源・安全資産である金の需要が高まっている」
ドル・日本円は、各国中央銀行によって、「いくらでも」発行できますが、金の埋蔵量には限界があるからです。
私がビットコインといった仮想通貨を保有しているのも似た意味があります。
<ビットコインの特徴>
・国籍の概念がなく、どこの国でも同じような価格で換金できる
・中央集権が埋蔵量をコントロールできない
私はビットコインの特徴から価値が下がりにくいと考えています!
※紙幣についてはこちらの記事で、解説しています。
金より価格が高いこともあったパラジウムは何者?!
続いて、貴金属のパラジウムについて紹介します!
パラジウムは、水素を取り込む水素吸蔵性や比較的低い融点を持つ貴金属の一つです。
主な用途をまとめますと。
「歯科治療のための銀歯」
銀歯といえば、すべて銀でできているイメージがありますが。
その多くは、パラジウム20%・金12%を含む金銀パラジウム合金でできています。
この配合はJIS規格(日本産業標準調査会)で定められています。
「装飾品」
装飾品を使用する場合は、強度の弱いプラチナに加えて、パラジウムを混ぜます。そして、強度と色味を強化するのが一般的です。
「電気・電子工業用部品」
金銀プラチナとの合金にして接点に使ったりコンデンサー(電気を蓄えたり放出したりする電子部品)の材料に使ったりします。
そして、パラジウムの価格が上がる理由は、以下の用途があるからです。
自動車の触媒として利用される
=自動車の排気ガスに含まれている環境や人体に有害な化学物質をきれいに浄化する触媒
つまり、パラジウムがあることで、有害物質を取り除いているわけですね。
パラジウムが使われるのは「ガソリン車」
プラチナが使われるのは「ディーゼル車」
となっています。
元々はディーゼル車のシェアが大半でしたが、大気汚染が重大化し、世界的にガソリン車の排ガス規制が定められました。
この影響を受けて、悪質な排ガス量の多いディーゼル車は製造できず、クリーンな排ガスを出すガソリン車が供給されるようになったのです。
*
ディーゼル車の供給が制限されることによって、プラチナの価格は暴落し、ガソリン車に使われるパラジウムが高騰したわけです。
ほかにも、パラジウムが上昇する理由はあります。
・パラジウムの採掘量がそもそも少ない
・パラジウムの主な産出国であるアフリカで、大規模な自然災害等で採掘が非常に難しくなっている
・もともと採掘量がかなり少ないレアメタル
・パラジウムだけを狙った採掘は難しい。他の鉱物の副産物として掘り出される
→モンスターハンターのように、ピッケルで簡単に採掘できるメタルではないわけですね!
資本主義社会では、「需要と供給」で値段が決まりますから。
さて、パラジウム価格は金価格より高い時期もありました。
しかし、もし…
パラジウムが突如、大量に採掘されれば?
電気自動車が普及して、ガソリン車が不必要になれば?
パラジウム価格はどうなるでしょう?
暴落しますね、たぶん!
これはパラジウムだけではありません。
金、ドル、日本円…
私たちが信じている「価値のあるもの」は、
ある日突然崩れ去ることもあるのです。
では私たちは何を信じて生きていけばいいのでしょうか?
紙幣よりも「信用」?
評価経済?
幸福の資本論?
マズローの欲求段階説?
その答えはまだ、私も見つけることができていません。
しかしこのサイトでは、仮想通貨(暗号資産)の中でも発行上限のあるビットコインの保有を推奨しています!
詳細記事はこちらになりますのでご興味があればご覧くださいませ!
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
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