【考察】メタプラネットとEVOFUND ダイヤモンドオンラインが描く「暗号資産=悪」の構図とは

最近、SNS界隈でも物議をかもしているのが、
ダイヤモンドオンラインが展開している「暗号資産特集」シリーズです。

中でも大きな話題を呼んでいるのが、こちらの記事。

【メタプラネット株下落の裏で100億円を荒稼ぎ!ロックアップ条項で企業を束縛する『謎の錬金術師』エボファンドの正体】
(執筆:村上力氏 編集:重石岳史副編集長)

この記事では、
・ダイヤモンドオンラインの記事の主張と構造
・そこに見える編集方針とメッセージ性
・そして「暗号資産やビットコイン関連株」に対する社会的な見方

これらを明らかにしていきます。

■当サイト「投資の美学」について
金融リテラシーを深めるための気づきや学びを提供します。(YouTubeも運営)
🧑‍💼編集長の経験:暗号資産交換業者勤務歴あり。2018年からビットコイン投資を実践

本記事は投資助言や特定銘柄の推奨を目的としたものではありません。
投資にはリスクが伴うため、最終判断はご自身の責任でお願いいたします。
※当サイトはアフェリエイトプログラムに参加し、サービス・商品をPRいたします。
 金融庁認可事業者:米国株に強いウィブル証券、取引所(GMOコイン)等

⌚読了には約5分の時間を要します。

◆ ダイヤモンドオンライン記事に共通する“ある傾向”

記事の内容の中には、部分的に一理ある指摘もあります。
ただし、多くは推定や誇張が混ざり、全体のトーンとして「暗号資産=悪」という印象を植え付けようとする意図を感じざるを得ません。

特にビットコイン関連株に対する「悪意のようなもの」すら漂うのです。

複数の記事を読み比べていく中で、ある共通点が浮かび上がりました。

  • 「暗号資産=怪しい」

  • 「関連企業=疑わしい」

  • 「メタプラネットの知名度をアクセス数アップに利用しているように見える」

  • 「ビットコイン・関連企業に対する強い否定のトーン」

つまり、構成や論調の奥に「編集方針としての否定」が存在します。

記事群が目指しているのは、単なる報道というよりも、「警鐘」と「否定」を同時に煽る構成に見えます。

◆ なぜ今、こうした記事が出てくるのか?

この記事を通して、視聴者(読者)の皆さんに考えてほしいのはここです。

「なぜ大手メディアから、いまこのような“否定トーン”の記事が連続で出てくるのか?」

そしてもう一つ重要な点が、
これらの記事が「有料課金記事」として提供されているという事実。

アクセス・課金を狙った“話題性重視”の構成になっている可能性も否めません。

前提:ダイヤモンドオンライン特集の全体像

今回のシリーズは「錬金術 暗号資産バブルの真実」という特集名で展開されています。

主要な執筆・編集者は以下の通りです。

  • フリーライター:村上力 氏

  • ダイヤモンド編集部 副編集長:重石岳史 氏

そして、この特集全体に流れている空気感は、
「暗号資産はバブル」「犯罪利用」「経済の異物」といった、極めて否定的な文脈です。

◆ ダイヤモンド社という老舗の性格

ここで運営元の基本情報を見ておきましょう。

項目 内容
創立 1913年(大正2年)
売上高 142億円(2025年3月期)
従業員数 209名(2025年3月末現在)
公式サイト https://www.diamond.co.jp/company/about/

まさに「大正創業」の老舗企業。
伝統的な経済観を持つ社風は容易に想像できます。

暗号資産やWeb3といった“新しい領域”を素直に受け入れるには、少し距離があるのかもしれません。

また、同社は次のように事業を紹介しています。

「経営者・マネージャーなどの意思決定層、変革を牽引するチェンジリーダーを主要読者とする、日本を代表するビジネスメディア」

その読者層を考えると、「保守的で堅実な経営層」が中心。
この層にウケるのは、むしろ“警戒的な論調”です。

記事①:【株価100倍】メタプラネット「ビットコインを大量保有する会社」に投資家熱狂…

記事リンクはこちら

この記事では、
「メタプラネットの株価上昇は誤解によるバブルだ」という主張が軸に据えられています。

「ビットコイン財務戦略とは、増資や社債発行などで調達した資金でビットコインを買うというもの。
上場企業がやるべきではない“投機”という他ないが、投資家にはウケた。」

「メタプラネット株の高騰は、税制優遇という誤解を基にしたバブル現象の可能性が高い。」

私の見解:それは“誤解”ではない

この主張に対して、私は強く異を唱えたい。

ビットコイン関連株の投資家に対する、あまりにも大きな侮辱です。

企業が円を刷り続けて価値を下げる日本円を“準備資産”として持ち続けることが本当に健全なのでしょうか?

むしろ、
長期的に価値保存が期待できる資産としてビットコインを保有する姿勢は、経営戦略として合理的です。

「ビットコインはもう遅い」は本当か?“円を売る”という新しい視点

 

国家であれ、企業であれ、個人であれ——
「ハードマネー」を持つという選択は、決して否定されるものではありません。

もし時間があれば、『ビットコイン・スタンダード』という書籍をぜひ読んでほしい。

法定通貨は“権力者の意思”で無制限に発行できる。
いわばヘリコプターマネー。

一方でビットコインや金地金は、
人の意思で増やせない=価値を守る通貨なのです。

 記事②:日銀OB・京大教授による「暗号資産バブル警鐘論」

記事リンクはこちら

こちらの記事では、
京都大学公共政策大学院の岩下直行教授(金融庁有識者会議メンバー)が登場します。

主張はシンプルです。

「ビットコインがなぜ価値を持つのか、誰も説明できない。」
「暗号資産は犯罪取引やランサムウェア攻撃など、反社会的実需が中心。」

 

私の考え:これは“技術論”ではなく“倫理論”

この記事のトーンは、技術的・経済的分析というよりも、
「道徳的拒否」に近い印象を受けます。

「現金」も同様に犯罪で使われているのに、
それは問題視されないのはなぜでしょうか。

この点こそ、ビットコインを否定したい人たちの“テンプレ的論法”です。

また、記事中で取り上げられた「国内IEO全滅」の話も、
それはビットコインではなく、**アルトコイン(類似コイン)**の話です。
この点を混同してしまうのは、極めて不正確です。

ビットコインを“詐欺的スキームの一部”のように描くのは誤りでしょう。

 記事③:「メタプラネット株下落の裏で100億円を荒稼ぎしたEVOファンド」

こちらの記事では焦点が明確です。
「EVOがどのように利益を上げたのか」。

  • 手口として「MSワラント(行使価額修正付き新株予約権)」を紹介

  • 株価が下がるほど行使価格も下がる、EVOに有利な仕組み

  • 「100億円荒稼ぎ」「元手ゼロ」「錬金術」など刺激的ワードが並ぶ

  • 記事中では「実質元手ゼロで100億円利益」と“推定”

  • EVOは2011年ごろ日本市場参入、不振企業の資金提供を通じて経営権取得

  • その後、メタプラネットがWeb3や暗号資産事業にシフト

「メタプラネット株の高騰は、虚構のビットコイン財務戦略を誤解した投資家によるバブル現象である。
それに乗じてEVOファンドが荒稼ぎした。」

◆ 見出しと中身がズレている

 

確かに記事中では“推定”と書かれていますが、
見出しだけ見た読者は「確定的な事実」として誤解しかねません。

記事の中身すべてが虚構とは言いません。
ただし、**「否定ありき」**の構成が強く感じられます。

結果的に、
ビットコイン関連株全体を“投機の温床”のように印象づける記事群となっているのは否めません。

なぜ大手メディアから偏見と時代錯誤の記事が出てくるのか

この記事を読んで、まず感じたのは「これは単なる報道なのか、それともビジネスとしての仕掛けなのか?」という点です。
注目すべきは、この記事が「課金記事」だという事実。

メタプラネットやEVO FUNDを強く批判しているものの、実際にはその話題性を利用してアクセスを集め、ダイヤモンドオンラインの有料サブスクリプションへの誘導を狙っているようにも見えます。

ただし、これは完全な否定ではありません。
たとえば私が運営している「投資の美学」も収益目的のメディアであり、途中に広告を入れることもあります。
しかし、有料プランや課金記事は設けていません。
誰もがアクセスできる情報として公開しています。

結局のところ——どんな立場の人間であっても、
「お金を稼ぎたい」という欲求からは逃れられないのです。

偏向記事が生まれる背景:人間の欲望と嫉妬

2024年、メタプラネット株は一時的に株価100倍という前代未聞の上昇を見せました。
当然、その波にうまく乗れた投資家も存在します。
一方で、波に乗れなかった層もいた。

バブルだと分かっていても、乗ったほうが利益になる時期というのは確かに存在します。
そして、その後に来るのが——「嫉妬」と「批判」です。

「熱狂の終わり」には、いつも叩く人が現れる。
それが人間社会の縮図とも言えます。

①ビットコインへの“根深い偏見”

記事群全体を通じて感じるのは、ビットコインそのものへの根深い拒否感です。
「実態がない」「犯罪の温床」「価値が説明できない」——これらはもう聞き飽きた常套句。

しかし、それらの多くは“知らないがゆえの恐れ”から来るものでしょう。
本当に理解したい人は、ぜひ『ビットコイン・スタンダード』を一度読んでみてほしい。
ビットコインの思想、そしてそれがなぜ“価値を持つ”のかが分かります。

②外資系ファンドへの嫌悪感

EVO FUNDのような外資系ファンドに対して、否定的な感情を持つ日本人も多いと思います。
確かに、過去には強引な買収劇や“ハゲタカ”というイメージがついた時期もありました。
しかし、彼らの手法を一面的に「悪」と断じるのは違います。

構造を理解すれば、個人投資家にとって学ぶべきヒントがたくさん隠れています。

③EVO FUNDの仕組みが示す「構造的な教訓」

記事の中で焦点となっていたEVO FUNDの仕組み。
確かに、「損をしにくい構造」である可能性は高いです。
しかしそれは、裏を返せば個人投資家が構造的に不利な立場に置かれていることの証明でもあります。

とはいえ、個人投資家にも利益を出せる局面は確かに存在しました。
問題は「熱狂を深追いすること」のリスクです。
私たちはいつだって“欲望”に飲み込まれやすい。
だからこそ投資家は、熱狂ではなく構造理解で動くべきなのです。

この一連の記事群は、批判的な内容ではあるものの、
“現実を見直す鏡”として読むならば一定の価値はあるでしょう。

結論:信者ではなく「構造を読む投資家」に

情報を鵜呑みにせず、**「誰が得をし、誰が損をしているのか」**という構造を読む力を持つこと。
それがこれからの時代、投資家に求められる視点です。

EVO、BTC企業、そして暗号資産を警戒する金融庁——
それぞれの立場を冷静に見極めること。
感情ではなく構造で理解すること。

投資とは、「信じること」ではなく「見抜くこと」
だからこそ、私はいつも「信者になるな」と伝えています。

熱狂に飲まれず、冷静に、構造的に世界を見つめる。
それが、真の意味での“投資の美学”です。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

この記事が皆様のお役に立てたなら、ぜひシェアしていただけると嬉しいです!

経済的余裕と生きがいを探す旅へ

投資の美学は、金融リテラシーを深めるためのサイトです。
将来の日本円の価値減少に備え、資産を守る知識をともに学びましょう。

掲載情報は編集部の意見や視点に基づいていますので、参考程度にご覧ください。理念・サイトマップは、トップページに記載しています。なお、記事には投資アドバイスや推奨は含まれておりません。投資にはリスクが伴いますので、自己責任で判断をお願いします。

※記事にはPR・アフィリエイトが含まれます。※案件取り扱い方針はこちらをご確認ください。

 

<PR>経済的余裕へ:おすすめサービスのご紹介

「銀行預金だけでは資産価値を守れません」不換紙幣・法定通貨の価値が揺らぐ時代だからこそ、現物・余剰資金による分散投資が重要です。リスクを抑えた賢い運用を心がけましょう。

【インフレ対策として、暗号資産(ビットコイン)の保有を検討する方へ】

暗号資産は値動きが大きいこともあるため、まずは余剰資金での運用や少額からの保有が基本です。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
「ビットコイン投資を始めよう! 元手0円から仮想通貨投資を始める方法」

☛暗号資産の売買ができる取引所は、国内外合わせて数多く存在します。

保有の際は、金融庁HP記載の「暗号資産交換業者登録一覧」に記載された取引所を利用することを推奨します。金融庁認可取引所は法令に基づく分別管理規程が適用されており、万一事業者が破綻した場合でも顧客資産の保全が確保されています。ただし、法令に完全に準拠していない場合もありえます。リスクを抑えるために、複数の取引所を利用し、資産を分散させることも有効な方法です。

【金融庁認可の暗号資産取引所】

GMOコイン 出金手数料無料の万能取引所
✔東証一部上場企業の子会社が運営し安心感も高い
👉無料登録はこちら



BITPOINT 適宜開設キャンペーン実施中
✔ETH,SOL,ADA,TRX等のステーキング利率が高い
👉無料登録はこちら
BITPOINT

bitFlyer 口座開設でBTCがもらえる  招待コード pg33tdes
✔ビットコインをもらうサービスあり。楽天市場や旅行の利用でBTCがもらえる
👉無料登録はこちらをタップ・クリック

コインチェック(Coincheck) :スマホアプリがわかりやすい最大手

 

【金融庁認可の証券会社】

①SBI証券:業界トップクラス。Vポイント連携

②ウィブル証券:米国株に強い →詳細なウィブル証券の解説記事はこちら

  • 少額投資対応:最低5米ドルから、株数は0.00001株から、金額指定・株数指定購入
  • 初心者向け:初心者でも使いやすい、直感的なスマートフォンアプリを提供
  • Moneybullで米ドル運用:未投資の米ドル待機資金を効率的に運用し、利回りを得る
  • 充実した投資ツールを備えた「TradingView」から、米国株&日本株の取引が可能
ウィブル証券

【その他サービス】

お得なポイ活サイト「Cheeese(チーズ)」:お買い物ついでにビットコインがもらえる

Gtax:損益計算ソフト 暗号資産を売買した場合、損益計算もセットで実践

1年分の売買損益を計算し、確定申告の有無を確認する必要があります。 ※参照 金融庁HP
損益計算を自動で行うソフトGtaxを使用し、申告作業を大幅に簡略化することも可能です。

👉損益計算ソフト Gtax ジータックス詳細はこちら(取引件数に応じた価格設定

Gtax

レンディングで放置投資~人生において時間を大切にしたい
投資にかける時間を減らす資産運用の情報発信を行っています。その一環として、レンディングの利用があります。(複数事業者に分散してリスク抑制)

〇メリット :利息がもらえて複利で増える。トレードに時間を使わない
×デメリット:分別管理対象外のため破綻リスクあり。貸出元本の下落リスク

👉BitLendingの口座開設・詳細はこちら (編集長も利用中) 
・暗号資産レンディングプラットフォーム 🌐㈱J-CAM
BitLending

✅投資の美学  編集長の略歴は自己紹介記事にて
・ビジョン:長期投資,現物投資,投資にかける時間を減らす
・発信方針:長期で投資を続ける考え方,自分の判断で投資をする自立心

👉最後に
投資の美学では、投資を楽しんで続けるための豊富な情報を発信します。
記事カテゴリ】
Ⅰ 始め方 :初心者向けに投資の基本や始め方を解説
Ⅱ 暗号資産:ビットコイン,用語解説,歴史,業界動向
・複利運用:レンディング・ステーキング  ・株主優待
Ⅲ 戦略.リスク :投資戦略とリスクを回避する情報(主 暗号資産,次 伝統資産)
Ⅳ 心構え :投資をする上で重要な心構えとマインド
Ⅴ 納税  :暗号資産に関する税制度や納税
 ※当サイトは YOUTUBEチャンネル 投資の美学と連動しております

【ブログランキングにも参加中】応援していただける方は、タップ・クリックのほどお願いいたします!
みなさまのエールが運営の励みになります!

にほんブログ村 投資ブログ 仮想通貨へ
にほんブログ村
仮想通貨ランキング

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ABOUT US

投資の美学 編集部投資の美学編集長 
[職業]カイタク株式会社 代表取締役 兼 投資の美学編集長  [略歴]2016年 国土交通省入省、株式投資開始  2018年 仮想通貨投資開始  2021年 暗号資産交換業者に転職  2023年 令和の虎CHANNEL出演  2024年 投資総利益1000万円を突破  [取得資格抜粋] 宅地建物取引主任者(合格)、日商簿記3級、FP技能士3級