BTCトレジャリーは終了?イーサリアム財務戦略を進めるRobotConsulting|横山代表取締役インタビュー

ナスダック上場企業「株式会社Robot Consulting」横山会長が語るのは、2026年春までに10億円分のイーサリアムを保有するという戦略。

なぜビットコインではなくイーサリアムなのか。AIとブロックチェーンを掛け合わせた新時代の挑戦、その思想と狙いを深く掘り下げます。

本記事は、YouTube・投資の美学で公開されたインタビュー動画を文字起こし・編集した内容です。

■当サイト「投資の美学」について
金融リテラシーを深めるための気づきや学びを提供します。(YouTubeも運営)
🧑‍💼編集長の経験:暗号資産交換業者勤務歴あり。2018年からビットコイン投資を実践

本記事は投資助言や特定銘柄の推奨を目的としたものではありません。
投資にはリスクが伴うため、最終判断はご自身の責任でお願いいたします。
※当サイトはアフェリエイトプログラムに参加し、サービス・商品をPRいたします。

⌚読了には約3分の時間を要します。

 

Robot Consultingの企業概要

インタビュアー(Q)

まずは簡単に、御社の概要と事業内容を教えていただけますか。

 

横山会長

弊社は2020年に設立し、2025年7月にナスダックへの上場を果たしました。

主なサービスは2つです。1つは「請求ロボ」という決済サービスのアプリケーション。もう1つは「労務ロボ」という勤怠・給与計算や助成金申請ができるサービス。

この2つを売上の基盤としています。

 

AI領域では「ロボット弁護士」というサービスを開発しています。

※2025年10月ローンチ予定

 

これはOpenAIのChatGPTのように何でもできる万能型ではなく、法律分野に特化したAIです。法律相談を24時間受け付けることができるのが特徴です。

 

インタビュアー(Q)

少し「ロボット弁護士」について気になったのですが、ChatGPTでもある程度法律相談に答えてくれると思います。

その上で、AIと御社の「ロボット弁護士」との大きな違いは何でしょうか?

 

横山会長

大きな違いは2点あります。

まず、ChatGPTは弁護士とのマッチングまではしてくれませんが、ロボット弁護士はAIがそこまで対応してくれるという点です。

 

さらに、ChatGPTの回答はどうしても法律用語が中心になります。

しかし実際の弁護士は、専門用語ばかりではなく、相談者に分かりやすい形で応じますよね。

ロボット弁護士はその点を重視していて、本当に弁護士に相談しているかのような会話形式でやり取りができます。

 

加えて、必要に応じて本物の弁護士に24時間つなぐことも可能です。

実務に即したより実用的なサービスであることが、GPTとの大きな違いだと考えています。

 

なぜイーサリアム事務戦略を行うのか

インタビュアー(Q)

そのような実業を行っているRobot Consultingさんが、なぜイーサリアムの財務戦略を発表することに至ったのでしょうか?

 

横山会長

逆にお聞きしたいのですが、今、OpenAIやMicrosoft Geminiなどの生成AIが出てきていますよね。

その問題点ってどこだと思いますか?

 

インタビュアー(Q)

今の問題点としては、回答として集めた私たちの情報が悪用されるかもしれないという懸念や、自分の情報が使われることに対する不安があると思います。

 

横山会長

そうですね。今のAI分野で先陣を切っている会社って、アメリカ型が多いです。

結局ほぼGAFAですよね。

GAFAが大きくなりすぎた結果、起きているのはプライバシーやセキュリティの問題、いわゆるインターネットフィルターの問題です。

 

AIの領域でも同じようなことが起きています。AIの学習プロセスがブラックボックス化しているため、個人情報の扱いがどうなっているのか、どこまで抜かれているのかが分からない。

プライバシーの問題など、構造的に同じ課題が出てきています。

 

答え自体は正しいかもしれませんが、プロセスが分からないことは問題だと思います。

 

ここをブロックチェーンに繋ぐことで、学習プロセスの透明性や情報のソースコードを第3者が確認できるようになります。

これが、唯一解決しなければならない課題だと考えています。

 

インタビュアー(Q)

補足させていただくと、ブロックチェーンは中央集権型ではなく、分散型の仕組みです。

つまり、権力者やGAFAだけが情報を管理するブラックボックス型ではなく、イーサリアムのような分散型基盤を使うことで、より透明性の高い管理が可能になる、ということですね。

 

横山会長

はい、まさにその通りです。こうすることで、オープンソースのもとで、より健全なAIを安全に利用することができるというわけです。

 

ビットコイントレジャリー・BTC財務戦略の終わり

インタビュアー(Q)

今お話を伺って思ったのですが、ビットコイン財務戦略の企業とは全く考え方が違いますね。

ビットコイン財務戦略の企業は基本的にビットコインを資産として捉えています。

そして、ビットコインを財務戦略として発表することで、株価を上げたり、ビットコインの価値が法定通貨に対して上がることを狙っているわけです。

ただ、横山さんのお話を聞くと、事業との関係が大きいということですか?

 

横山会長

はい、弊社の場合はそうです。

僕たちは「ビットマイン」という、世界で最もイーサリアムを企業として保有している会社のやり方を参考にしようと思っています。

ビットコイン財務戦略で有名なのは、マイクロストラテジーのマイケル・セイラーさんですね。

 

ああいう形になった理由は単純で、ビットコインは現在、世界で時価総額5位以内です。

普通に事業をして、世界5位まで到達できる企業はほとんどありません。

※2025年9月時点

 

上位の事業を見ていくと、Apple(携帯)、NVIDIA(半導体)、Microsoftなどがあります。

裏を返せば、単純に事業をするよりも、ビットコインを買い続けた方が利益が大きくなるという構造です。

 

論理的には、「事業をするよりもビットコインを買った方が株価も上がる」という理屈ですね。

加えて、ビットコインには発行上限があるため、金地金のように価値が上がり続ける。

あの戦略は非常に理にかなった考え方だと思います。

 

インタビュアー(Q)

横山さんとしては、マイケル・セイラーさんのような「ビットコインを買う→株を発行→株価が上がる」というスキームがうまくいっていた時期も肯定していますか?

 

横山会長

はい、評価しています。

 

インタビュアー(Q)

ただ、横山さんはビットコイン財務戦略を選ばなかったのですね。

 

横山会長

はい、その通りです。

ビットコインを買うだけの時代よりも、次にビットコインを購入した企業が資金調達を行い、どの事業につなげていくかを米国でも注視している会社が増えてきています。

ですので、単純に株価を上げるためだけにビットコインを買う会社には、市場が反応しなくなっていると僕は見ています。

 

インタビュアー(Q)

私は、いわゆるビットコイントレジャリー企業バブルは、すでに崩壊したと思っています。

 

横山会長

今後も崩壊する可能性は高いと思います。

その理由は、基本的にビットコインは有価証券として扱われていないからです

(2025年9月時点)。

 

ETF(上場投資信託)として承認されれば有価証券扱いになりますが、日本はまだ金融商品取引法の対象外です(2025年9月時点)。

そのため、分離課税にはなりません。

 

ただ、その分離課税の裁定取引(アービトラージ)の部分で、メタプラネットが時流に乗ったのだと思います。

 

仮に2026年あたりに分離課税が適用されると、ビットコインを単純に保有している企業にとっては、税率20%の影響も出てくる。

そうなると、「普通にそのままビットコインを買った方が良くないですか?」という話になってくると思います。

 

 

イーサリアムと事業のシナジーについて

インタビュアー(Q)

イーサリアムトレジャリーを本格的に行う企業は、日本ではおそらくRobot Consultingさんが初めてですよね。

 

横山会長

はい、その通りです。

僕たちがなぜイーサリアムを採用したかというと、まずステーキング報酬が得られる点です。

そのステーキング収益を、会社の事業収益として保有できるというメリットがあります。

 

今の利回りでいうと、年間3〜4%程度です。

もちろんイーサリアムはボラティリティが高いので、下落リスクもありますが、長期保有であれば上がったり下がったりするのは当然のことだと考えています。

 

理論的には、レイヤー1のシステムアプリケーションの多くは、イーサリアム基盤で構築されています。

 

2025年はRWA(リアルワールドアセット)やステーブルコインが注目されていますが、イーサリアム基盤が市場の中心であることは間違いありません。

そのため、市場規模が自然に拡大していくことは誰でも予測でき、イーサリアムの価格も上がる可能性が高いと考えています。

 

 

インタビュアー(Q)

質問です。イーサリアムの価格が上がる可能性についてですが、イーサリアムは発行上限がありません。

以前、EIP-1559 が適用され、手数料がバーン(焼却)される仕組みになったため、デフレ気味になった時期もありました。

 

ただ、ビットコインのように2,100万枚の供給上限はありません。

もし、イーサリアム以外のレイヤー1、例えばソラナやアバランチ、スイなどが躍進し、イーサリアムのシェアが落ちた場合、価格上昇が止まる可能性もあると思うのですが、そこはどうお考えですか?

 

横山会長

ビットコインが金なら、イーサリアムは銀だと思っています。

銀としての価値は、貿易や商品などさまざまな形で循環しており、確実に価値が下がるとは考えていません。

 

インタビュアー(Q)

なるほど。つまり、多少シェアに変動があったとしても、イーサリアムとしての価値は存在し、実需もあるため需要はあり続けると考えているわけですね。

 

横山会長

はい、まさに金銀銅の考え方です。

 

インタビュアー(Q)

だから「銀」のイーサリアムを購入することにした、と。

 

横山会長

そうです。

 

インタビュアー(Q)

実際、Robot Consultingの事業とイーサリアムを事業でつなげていくイメージをされているんですよね?

 

横山会長

はい。現在、ロボット弁護士とイーサリアムのブロックチェーンを使った構想を考えています。

 

AIとイーサリアムは非常に相性が良いと思っています。

ブロックチェーンの強みは、自動プロセスで人の目を介さずに契約を実行できることです。

アルゴリズムとして契約を遂行し、更新やアップデートも自動で行えます。

 

弁護士業務は通常、人の目で確認しながら進めますが、ここにAIエージェントを組み合わせ、さらにブロックチェーンを介入させることで、契約書の執行を自動化できるサービスが可能です。

 

しかも、ブロックチェーンはオープンソースで担保されるため、安全で信頼できるAIシステムを提供できるわけです。

 

インタビュアー(Q)

私はこのブロックチェーン界隈を2018年くらいから調べていますが、ブロックチェーンは実用化がなかなか進んでいないと言われ続けています。

どれだけスマートコントラクトが優れていると言っても、弁護士業界や不動産業界などの実務にはまだ浸透していません。

ただ、横山さんのお話が実際に実現できるのであれば、実業にとってもプラスになるのかなと思います。

 

横山会長

間違いないですね。

実際、ビットコインで含み益を持っていたとしても、売却して家を買ったり、車を買ったりした人はあまりいません。

暗号資産で支払える社会的インフラがまだ整っていないからです。

 

現状は、単に売買が可能になっただけの段階です。

しかし、この社会的インフラが整ってくると、AIのアプリケーションにブロックチェーンを組み合わせたサービスが当たり前になります。

そうなると、ブロックチェーンとAIがつながり、人間が介さなくても一つの経済圏がどんどん形成され、遂行されていく世界が実現できると考えています。

 

 

インタビュアー(Q)

最後に、Robot Consultingの事業+イーサリアム戦略についてお聞きします。

元bitFlyerの関さんを招聘されていますが、それを踏まえて今後のイーサリアム戦略はどう進めていくのでしょうか?

2025/9/8(月)  Robot Consulting に、bitFlyer Holdings 元代表取締役 関正明氏がイーサリアム ストラテジー財務アドバイザーとして就任

 

横山会長

関さんの知名度と実績が大きいです。

まずbitFlyerは日本でNo.1の認知度を誇る取引所で、彼は元代表取締役です。

IPOを考えた際、金融庁との調整も経験しており、コンプライアンス周りの判断が非常に難しい部分もあります。

 

その経験があるので、トレジャリー戦略を進めるうえでも冷静な判断ができる。

これが私たちの強みになり、採用に至りました。

 

 

後半の記事に続きます。

動画はこちらです。

 

📍公式情報

株式会社RobotConsulting 公式HP  https://robotconsulting.net/
IRサイト  https://ir.robotconsulting.net
株式会社RobotConsulting 公式X  https://x.com/RobotConsulting
横山英俊代表取締役 『アメリカから日本を変える』 公式X  https://x.com/lnuMLj2Rm846588
公式X  https://x.com/RobotConsulting

 

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

この記事が皆様のお役に立てたなら、ぜひシェアしていただけると嬉しいです!

経済的余裕と生きがいを探す旅へ

投資の美学は、金融リテラシーを深めるためのサイトです。
将来の日本円の価値減少に備え、資産を守る知識をともに学びましょう。

掲載情報は編集部の意見や視点に基づいていますので、参考程度にご覧ください。理念・サイトマップは、トップページに記載しています。なお、記事には投資アドバイスや推奨は含まれておりません。投資にはリスクが伴いますので、自己責任で判断をお願いします。

※記事にはPR・アフィリエイトが含まれます。※案件取り扱い方針はこちらをご確認ください。

 

<PR>経済的余裕へ:おすすめサービスのご紹介

「銀行預金だけでは資産価値を守れません」不換紙幣・法定通貨の価値が揺らぐ時代だからこそ、現物・余剰資金による分散投資が重要です。リスクを抑えた賢い運用を心がけましょう。

【インフレ対策として、暗号資産(ビットコイン)の保有を検討する方へ】

暗号資産は値動きが大きいこともあるため、まずは余剰資金での運用や少額からの保有が基本です。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
「ビットコイン投資を始めよう! 元手0円から仮想通貨投資を始める方法」

☛暗号資産の売買ができる取引所は、国内外合わせて数多く存在します。

保有の際は、金融庁HP記載の「暗号資産交換業者登録一覧」に記載された取引所を利用することを推奨します。金融庁認可取引所は法令に基づく分別管理規程が適用されており、万一事業者が破綻した場合でも顧客資産の保全が確保されています。ただし、法令に完全に準拠していない場合もありえます。リスクを抑えるために、複数の取引所を利用し、資産を分散させることも有効な方法です。

【金融庁認可の暗号資産取引所】

GMOコイン 出金手数料無料の万能取引所
✔東証一部上場企業の子会社が運営し安心感も高い
👉無料登録はこちら



BITPOINT 適宜開設キャンペーン実施中
✔ETH,SOL,ADA,TRX等のステーキング利率が高い
👉無料登録はこちら
BITPOINT

bitFlyer 口座開設でBTCがもらえる  招待コード pg33tdes
✔ビットコインをもらうサービスあり。楽天市場や旅行の利用でBTCがもらえる
👉無料登録はこちらをタップ・クリック

コインチェック(Coincheck) :スマホアプリがわかりやすい最大手

 

【金融庁認可の証券会社】

①SBI証券:業界トップクラス。Vポイント連携

②ウィブル証券:米国株に強い →詳細なウィブル証券の解説記事はこちら

  • 少額投資対応:最低5米ドルから、株数は0.00001株から、金額指定・株数指定購入
  • 初心者向け:初心者でも使いやすい、直感的なスマートフォンアプリを提供
  • Moneybullで米ドル運用:未投資の米ドル待機資金を効率的に運用し、利回りを得る
  • 充実した投資ツールを備えた「TradingView」から、米国株&日本株の取引が可能
ウィブル証券

【その他サービス】

お得なポイ活サイト「Cheeese(チーズ)」:お買い物ついでにビットコインがもらえる

Gtax:損益計算ソフト 暗号資産を売買した場合、損益計算もセットで実践

1年分の売買損益を計算し、確定申告の有無を確認する必要があります。 ※参照 金融庁HP
損益計算を自動で行うソフトGtaxを使用し、申告作業を大幅に簡略化することも可能です。

👉損益計算ソフト Gtax ジータックス詳細はこちら(取引件数に応じた価格設定

Gtax

レンディングで放置投資~人生において時間を大切にしたい
投資にかける時間を減らす資産運用の情報発信を行っています。その一環として、レンディングの利用があります。(複数事業者に分散してリスク抑制)

〇メリット :利息がもらえて複利で増える。トレードに時間を使わない
×デメリット:分別管理対象外のため破綻リスクあり。貸出元本の下落リスク

👉BitLendingの口座開設・詳細はこちら (編集長も利用中) 
・暗号資産レンディングプラットフォーム 🌐㈱J-CAM
BitLending

✅投資の美学  編集長の略歴は自己紹介記事にて
・ビジョン:長期投資,現物投資,投資にかける時間を減らす
・発信方針:長期で投資を続ける考え方,自分の判断で投資をする自立心

👉最後に
投資の美学では、投資を楽しんで続けるための豊富な情報を発信します。
記事カテゴリ】
Ⅰ 始め方 :初心者向けに投資の基本や始め方を解説
Ⅱ 暗号資産:ビットコイン,用語解説,歴史,業界動向
・複利運用:レンディング・ステーキング  ・株主優待
Ⅲ 戦略.リスク :投資戦略とリスクを回避する情報(主 暗号資産,次 伝統資産)
Ⅳ 心構え :投資をする上で重要な心構えとマインド
Ⅴ 納税  :暗号資産に関する税制度や納税
 ※当サイトは YOUTUBEチャンネル 投資の美学と連動しております

【ブログランキングにも参加中】応援していただける方は、タップ・クリックのほどお願いいたします!
みなさまのエールが運営の励みになります!

にほんブログ村 投資ブログ 仮想通貨へ
にほんブログ村
仮想通貨ランキング

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ABOUT US

投資の美学 編集部投資の美学編集長 
[職業]カイタク株式会社 代表取締役 兼 投資の美学編集長  [略歴]2016年 国土交通省入省、株式投資開始  2018年 仮想通貨投資開始  2021年 暗号資産交換業者に転職  2023年 令和の虎CHANNEL出演  2024年 投資総利益1000万円を突破  [取得資格抜粋] 宅地建物取引主任者(合格)、日商簿記3級、FP技能士3級