ビットコイン保有枚数で焦っていませんか?数字の比較が生む不安と、本当の幸せについて
最近、SNS上でこんな発信が増えてきました。
「0.1BTC持てば将来安泰」
「メタプラネット〇株で人生逆転」
「ストラテジー〇株に賭ける」
これらに共通するのは、“保有数の明示”によるインパクト狙いです。ですが、こうした情報を見るたびに焦りを感じていませんか?
今回は、その焦燥感の正体と、数字では測れない本当の幸せについて考えていきます。

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ビットコインの価格は誰にもわからない
ビットコインが将来1BTC=〇円、〇ドルになるという予測はよく目にしますが、実際にどこまで上がるのかは誰にもわかりません。
また、同時に法定通貨の価値がどれくらい下がるのかも不透明です。つまり「〇BTCあれば安泰」と言い切るのは非常に乱暴な話です。
さらに、同じ金額を保有していても、住んでいる国や家族構成、生活スタイルによって「安泰かどうか」の基準はまったく違ってきます。誰にでも当てはまる“安心ライン”など存在しないのです。
※ビットコインは人と比べるためのものではない
私自身、過去には「0.1BTCあればお金持ち」といった動画に心を動かされた一人でした。
でも、こうした情報を見れば見るほど、「もっと欲しい」「足りない」という感覚が膨らんでいきました。そして、それは一瞬の満足感しか生みません。
やがて、もっと保有している人を見ては焦る。そんな無限ループに陥ってしまったのです。
SNSが生む比較コンテンツの罠
SNSには「〇BTC保有」「〇〇株保有」といった投稿が溢れています。それを目にしたとき、「自分はまだ全然足りない」と感じてしまうのは自然な反応です。
でも冷静に考えてください。他人の保有枚数を知って、自分に何かメリットはあるでしょうか?
多くのインフルエンサーが数字を出すのは、再生数を稼ぐためです。タイトルが強烈であるほどクリックされやすく、収益につながる。
実際、私が受講しているYouTube講座でも、「サムネイルは煽ってなんぼ」という意見が複数ありました。つまり、インパクト重視の演出です。
ですから、サムネイルやタイトルを見て焦る必要はまったくありません。そこには“情報”ではなく“演出”があると、俯瞰して見る姿勢が大切です。
他人の基準に振り回されていないか
「あの人は0.5BTC、私は0.05BTC…」
そんなふうに他人の財布と比べても、心が疲れるだけです。
数字でマウントを取り合っても、そこに本質的な価値はありません。自分の生活、自分の価値観を大切にし、「自分にとってのちょうどいい保有量」を見極めることが、本当の豊かさにつながります。
実際に、ビットコインを大量に保有していても、毎日イライラしていたり、愚痴ばかり言っていたり、友達も信頼もゼロという人もいます。果たして、それが「勝ち組」と言えるのでしょうか。
旧友と毎月の定例テニス、その後の飲み会。
こうした時間のほうが、よほど心に豊かさをもたらしてくれます。
ビットコインと宗教化の境界線
ビットコインには哲学的な魅力がありますし、それを保有する企業にも不思議な中毒性があります。
だからこそ、気づかないうちに「信者」のようになってしまうことがあるのです。
収入の大半をBTCや関連株に突っ込み、生活も人間関係も変わっていく。
それはもう、“投資”ではなく“信仰”です。そうなったときには、いったん距離を置いてみるべきです。
現実世界をおろそかにせず、あくまで「日常の延長に投資がある」という距離感を大切にしたいところです。
ちなみに当ブログのYouTube版「投資の美学」でも、2025年1月までは自分の保有株数を話す場面がありましたが、2月以降は売買判断や保有数を一切明示しない方針へと変えました。
他人の判断ではなく、自分の判断で行動していただきたいからです。
数字で幸せは測れない
0.1BTCでも、100BTCでも、数字に意味があるわけではありません。比較する必要もなければ、勝ち負けもありません。
目的は「自由で充実した人生」を実現すること。そのための手段としてビットコインがあるのなら、他人の数字ではなく“自分のちょうどいい水準”を目指すべきです。
数字に追われる人生ではなく、自分の基準で生きる人生を。
この記事が、少しでもあなたの心を軽くするきっかけになれば幸いです。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
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