円安時代に備える!賃金と物価の乖離から見る賢い投資戦略

みなさん、突然ですが「円安」と聞いてどんなイメージが浮かびますか?

通貨の価値が下がって、旅行先でのお買い物が高くなる?

それとも、毎月の家計に影響を与えるインフレ?

実は、円安は私たちの日常生活に深く関わっています。

 

食料・原材料・石油燃料を輸入する日本にとって、賃金上昇を伴わない円安とは実質的な増税です…

もし、あなたの給料が5年前と変わっていないのならば、あなたの収入は3割減ってる。

もし、あなたの貯金が5年前と変わっていないのならば、あなたの資産は3割減ってる。

 

この記事では、円安がどのように私たちの賃金や物価に影響を与え、そしてその中で賢く生き抜くための投資戦略についてお話しします。(外貨・暗号資産・ビットコインなど)

一緒に円安時代を乗り越えるための知識を身につけましょう!

 

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円安と日本経済:深刻な影響と対策

円の実力が低下している現状と背景

2024年頃から急速に、日本円の価値がグローバルな視点で大幅に下がっています。

 

2024年6月下旬は円安に歯止めがかかりません。前回の為替介入からわずか2か月足らずで1ドル=160円台まで下落し、1986年以来の安値を記録しました。また、対ユーロでも一時1ユーロ=171円76銭にまで低下し、1999年以来の安値を更新しました。

 

国際決済銀行(BIS)が発表したデータによると、64カ国・地域の通貨の中で、円の下落幅が最も大きい状態が続いています。このデータは、物価水準や貿易量などを基にした「実質実効為替レート」と呼ばれる指標に基づいています。

ここで少し想像してみましょう!

1970年代のドル・円相場は300円でした。その時代と比べると、2024年の円は同じくらいの弱さです。

しかし、なぜ円がこれほどまでに弱くなったのでしょうか?その一因は、日本の長年のデフレと物価・賃金の停滞です。90年代から米国の物価は2.4倍になりましたが、日本は1.1倍にとどまっています。

同様に、賃金も米国は3倍に増えましたが、日本はわずか1.3倍です。この違いが、円の実力低下に大きく影響しています。

©HUNTER×HUNTER / 冨樫義博 / 集英社

 

ドル・円相場と実質実効為替レートの違いを理解する

まずは、「為替相場」と「実質実効為替レート」の違いを理解しましょう。

為替相場は、例えばドル・円のように、2国間の通貨の交換比率を表します。こちらは一般的な指標でうすね。

一方、実質実効為替レートは、物価水準や貿易量を考慮して通貨の購買力を総合的に測る指標です。

この指標を使うと、単にドルに対して弱いだけでなく、他の通貨に対しても円がどれほど弱くなっているかがわかります。国際決済銀行のデータでは実質実効為替レートの指標によって、2024年は、世界のすべての通貨に対する日本円の価値が大きく下がっていることを意味します。

 

円安がもたらす経済的影響

それでは円が弱いとどんな影響があるのでしょうか?

例えば、ガソリンや電気代が高くなり、生活費が上がるという輸入インフレが挙げられます。

あなたも最近の電気代の請求書を見て驚いたことがあるのではないでしょうか?

記事執筆時点の2024年6月は電気代値上げのオンパレードです…😢給料は上がらないのになあ。

 

円安による輸入インフレ:生活費の上昇

円安が進行すると、輸入品の価格が上がります。ガソリンや食料品、電気代など、生活に欠かせないものが高くなると感じている方も多いでしょう。スーパーでの買い物が以前よりも高く感じるのはそのためです。

また、円安の影響はガソリンや電気代だけではありません。

日常生活におけるさまざまな場面で、円安の影響を実感することが増えています。例えば、海外旅行の費用が以前よりも高くなったと感じることもその理由です。

不動産価格と観光業の変動:タワマンとインバウンドの影響

円安の影響は不動産市場や観光業にも波及しています。タワーマンションの価格が上がり、外国人観光客が増えているのも円安の一因です。彼らにとって、日本での買い物や食事が割安になるため、観光地は賑わっています。

観光業に従事する方にとっては、喜ばしいことかもしれませんが、全体的に見れば、日本円の価値が低下している証拠でもあります。

外国人観光客が増え、日本の不動産市場が活況を呈する一方で、私たちの賃金は世界的に見て低下しているのです。

 

 賃金と物価の乖離

前述したように、以下のような差が生まれています。

90年代から2024年迄米国の物価は2.4倍、日本は1.1倍。

賃金も米国は3倍に増えましたが、日本はわずか1.3倍。

では、なぜこんなにも差が出たのでしょうか?

それは、経済政策や社会の動きが異なるためです。米国は積極的な経済政策を実施し、消費を刺激しました。一方、日本はデフレと戦い続け、その影響で物価も賃金もあまり上昇しませんでした。

バブル崩壊後の日本は、失われた30年と言われ、賃金も物価も上がらない状況が常態化しました。

 

円安が賃金に与える影響:日本人の購買力低下

円安が進行することで、日本人の購買力が低下しています。

例えば、海外製品を買う際に円安の影響で価格が上がり、購入をためらうことがあるかもしれません。海外ブランドのバッグやITガジェットがますます手が届かなくなってしまいます。

私たちの身近な生活では、appleのiPhoneやMicrosoft製品などが円安によって軒並み値上げしています😢

円安による物価上昇と賃金の停滞は、私たちの日常生活に大きな影響を及ぼしています。

 

※X(Twitter)でみつけた1980年代と2024年のお金事情の変化を一覧にしたものです。

  • 消費税: 3% → 10%
  • ドル円相場: 102円 → 159円
  • ビッグマック価格: 210円 → 480円
  • ディズニーランド入場料: 4800円 → 10900円
  • 国民年金保険料(月額): 11100円 → 16980円
  • 国民負担率: 36.3% → 46.1%
  • 平均年収: 470万円 → 420万円
  • 国会議員報酬(年間): 1610万円 → 2156万円

これらの数値は、30年間での経済や社会の変化を示しています。

©機動戦士ガンダム / サンライズ / 富野由悠季

日本衰退しすぎじゃないの!?何やってんの!?

 

なお、日本円のハイパーインフレ危機を主張し、米ドル・暗号資産での資産防衛を主張する藤巻さんは書籍でお金の守り方を紹介しています。

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政府と日銀の対応策

為替市場介入の効果と限界

2022年からの円安傾向に対するため、日本政府と日銀は円安対策として為替市場に介入しています。

2022年9、10月分でおよそ9兆円、2024年4月末におよそ9.8兆円

※日本銀行:為替介入は財務省所管の外国為替資金特別会計(外為特会)の資金が使われます。

 

しかし、その効果は一時的であり、長期的な解決策にはなりません。

2024年4月の9.8兆円の為替介入から2か月も経たないうちに、ドル円は160円の大台に戻ってきた事実もあります。この事態に対して、財務省の神田財務官は口先介入として「行き過ぎた動きに対しては、必要な対応をとる」と述べましたが、市場の反応は限定的でした。

為替市場介入には、やはり限界があるのでしょうか?

一つは、市場の動きを完全にコントロールすることは難しいという点です。市場は投機筋の影響を受けやすく、一時的な介入では根本的な解決にはなりません。

為替市場介入はあくまで短期的な措置であり、長期的な経済政策が必要です。

 

今後の政策と見通し:円安対策の方向性

では、今後どのような政策が円安対策として有効なのでしょうか?一つの方向性は、国内経済の成長を促進することです。具体的には、労働市場の改革や技術革新の推進、消費の刺激が挙げられます。

さらに、国際的な協力も重要です。他国との経済協力を強化し、貿易の活性化を図ることで、円の価値を安定させることができます。これは簡単なことではありませんが、長期的な視点での取り組みが求められます。

皆さんも、自分の生活や仕事にどのような影響があるのかを考えてみてください。円安の影響は私たちの日常生活に密接に関連しています。今後の政策動向に注目し、適切な対策を取ることが重要です。

 

個人投資家へのアドバイス

海外資産運用のすすめ:非円での資産形成

円安が進行する中で、個人投資家にとって重要なのは、資産の分散です!

国内資産に依存するだけでは、円安によるリスクを回避することは難しいです。

そこで、選択肢として上がるのは、海外資産への投資です。

例えば、米ドル建ての預金や外国株式、海外不動産などが選択肢として考えられます。

日本で人気のオルカンやS&Pなども海外資産になります。

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これにより、円安の影響を受けにくい資産を保有することができます。

 

 

円安を見据えた投資戦略:リスク分散と利益確保

次に、円安を見据えた具体的な投資戦略について考えてみましょう。

まず、リスク分散が重要です。

オールカントリ―(オルカン)やS&Pなどの海外資産の割合が多いと、円高に振れた際に資産が大きく減少してしまいます。

そのため、国内外の株式や債券、不動産など、多様な資産クラスに分散投資することで、一つの資産が値下がりしても他の資産がその影響を緩和してくれます。

 

また、最近注目されているのは、インドなどの新興国市場への投資です。これらの市場は高い成長率を誇り、将来的なリターンが期待できます。ただし、新興国はリスクも高いため注意が必要です。

また、金やシルバーなどの貴金属も、円安時に価値が上昇する傾向があります。

これらをポートフォリオに組み込むことで、円安リスクをヘッジすることができます。

 

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さて、ここで皆さんに質問です。あなたはどのような投資戦略を考えていますか?

ぜひ、自分に合った投資方法を見つけてみてください。

最後に、投資をする上で忘れてはならないのは、少しの情報収集と継続的な見直しです。

市場は常に変動しており、適切なタイミングで資産配分を見直すことが重要ですね。

円安時代を賢く生き抜くために、様々な資産への分散投資を行うことは選択肢に入るでしょう。

 

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円安と対策についてのここまで記事を記載しました。

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[職業]会社員/投資家/投資系SNS運営(HP YOUTUBE)  [略歴]2016年 国土交通省入省、株式投資開始  2018年 仮想通貨投資開始  2021年 暗号資産交換業者に転職  2023年 令和の虎CHANNEL出演  2024年 投資総利益1000万円を突破  [取得資格抜粋] 宅地建物取引主任者(合格)、日商簿記3級、FP技能士3級