IEO Initial Exchange Offering(イニシャル エクスチェンジ オファリング)とは投資家にとってどのような立ち位置ですか?
投機ですか?
有望な銘柄を長期保有するためのきっかけですか??
IEO市場は今後も注目され続けるでしょうが、投資家はリスクを十分に理解し、慎重に参加することが重要です。
なお私は今回のIEO第3弾には参加しませんでした。このままでは第4弾も不参加になるかもしれません。その理由をこの記事で記載します。
2024年6月17日12時国内大手暗号資産取引所コインチェックが手掛けるIEO第三弾
「ブリリアンクリプトトークン(BRIL)」が上場し、初日の取引がスタートしました。
このIEOは申し込み倍率が22.04倍に達し、申し込み総額は333億円を記録。これは国内IEO史上最高額で、多くの注目を集めました。
BRILの販売価格は1トークン21.6円で、上場直後に一時公募価格の4.61倍となる99.66円に達しましたがその後急落し、価格は28.1円まで下がりました。それでもじわじわと買戻しが入り、初日の夜には60円前後、2日後には50円前後と、公募価格の約2-3倍となっています。
しかし、開始からわずか6日後には公募価格とほぼ同水準の22円前後の値動きとなりました。
値動きとしては少々物足りないと感じる投資家も多いでしょう。
コインチェック第一弾のIEOの最高値は23倍、第二弾は7倍と、過去に比べると今回の上昇率は見劣りします。
それでも、「上場して数日は公募価格より価格が上がったから良い」と評価する声もあります。
一方で、「IPOの値上がり率は下がってきている。それはIEOが短期的な利益を狙った投資家ばかりで飽きられてきている」という意見もあります。
プロジェクトの将来性を見込んでの投資ではなく、IEO価格で購入した投資家が上場後すぐに売却し、あとはトレーダーの遊び場となってしまっている可能性もあります。
©ドラゴンボール / 鳥山明 / 集英社
この記事では、BRILトークンのIEO結果を通じて、国内のIEO市場や暗号資産投資の現状について考察します。
IEOのリスクと課題、そして今後の展望についても詳しく見ていきましょう。
当サイト「投資の美学~クリプト≒フリプト」について
・運営目的:投資を通じた資産形成によって、多くの人が理想の人生を追求できること
・運営主は暗号資産交換業者勤務歴あり。創作と演者活動(YouTube)を行う。詳細は自己紹介記事
・仮想通貨投資は2018年の国土交通省勤務時代に開始。約6年で投資総利益1,000万円超え
✅仮想通貨コラム⌚読了には約3-5分ほどの時間を要します。
(筆者のひとりごと)コインチェックのIEOでは第一弾 PLTも第二弾FCNTも2024年6月現時点では公募価格付近まで価格が下がっています。
運営の戦略が成功すればある程度息長く価格が上昇するかもしれませんが、1年後、2年後には公募価格くらいまで下がる可能性が高い気がします。
主催者(コインチェック)は販売手数料で儲けて、発行元は資金調達だけしてしれっと売り抜け?る。投資家といっても殆どが投機目的。IEOはそのような形になっている気がして、個人的には残念です。日本が国内のIEOで盛り上がっている間に、海外は粛々と良いプロジェクトを作っています。日本で期待のASTRも時価総額は142位まで下落… 税制でも日本は最悪レベル。正直、とても悲しいです。
動画版はこちらです!
IEOとは何か?
まず、IEO(Initial Exchange Offering)について説明しましょう。
IEOは、暗号資産(仮想通貨)を発行して資金調達を行う方法の一つです。
これは株式市場で行われる伝統的なIPO(Initial Public Offering)に似ていますが、大きな違いがあります。
IPOは株式市場で行われるのに対し、IEOは暗号資産取引所が主催し、新規トークンの販売を行います。
IEOのプロセスでは、暗号資産取引所がプロジェクトを審査し、その信頼性や将来性を評価します。その後、取引所が選定したトークンを投資家に販売します。
これにより、投資家は信頼性の高いプロジェクトに投資できると同時に、取引所は新たなトークンを自分たちのプラットフォームに上場させることができます。
IEOは、プロジェクトにとっては資金調達の有効な手段であり、投資家にとっては新しい投資機会を提供するものです。
IEOは通常、信頼性の高い取引所が主催するため、プロジェクトの信頼性が高く、詐欺のリスクが低いとされています。
※仮想通貨業界ではかつて、ICO(Initial Coin Offering)によって詐欺が多発しました。この経緯を踏まえて、暗号資産取引所が主催するIEOが行われるようになりました。
しかし、投資にはリスクが伴うため、プロジェクトの内容や取引所の信頼性をしっかりと確認することが重要です。
日本でのIEOの現状
日本では、2024年6月時点で6例のIEOが実施されています。
国内でのIEOはまだ発展途上ですが、マネックス証券参加のコインチェックといった大手取引所が主催するIEOは、信頼性と注目度が高まっていると言われています(こちらについては賛否両論あり)。
例えば、2021年7月に実施された国内初のIEO「パレットトークン(PLT)」は、上場初日から活発な取引が行われ、公募価格から大幅に上昇しました。
その後も、コインチェックが主催するIEOは高い注目を集めています。
みんなワクワクしている!?
©SPY×FAMILY / 遠藤達哉 / 集英社
そんなワクワクも…
2024年6月に実施されたコインチェックによる3例目のIEOは、良い結果とはいえない…かもしれません😢
次に、具体的な事例としてコインチェックのIEO第3弾「BRIL」トークンについて詳しく見ていきましょう。
コインチェックのIEO第3弾:BRILの概要
2024年5月27日、コインチェックは第3弾のIEOとしてブリリアンクリプトトークン(BRIL)の抽選申し込みを開始しました。
ブリリアンクリプトトークンってちょっと言いづらいですね…(笑)
このIEOは、開始からわずか13分で調達目標金額の15億1200万円を突破し、国内IEOとして過去最大の調達金額を記録しました。
これにより、BRILトークンへの注目が一層高まりました。
BRILトークンが注目される理由は以下です。 ※参考記事 COINPOST
ここは割愛ください…!そんなに重要とは、私個人としては思っていません。
1. 大手ソーシャルゲーム開発会社コロプラの新規事業
BRILを発行する株式会社Brilliantcryptoは、大手ソーシャルゲーム開発会社コロプラの100%子会社です。コロプラはスマートフォン向けゲームの開発・運営で高い実績を持ち、業界トップクラスの実績を誇ります。これにより、BRILトークンは強力なバックグラウンドを持つこととなり、投資家からの期待が高まっています。2. 厳格な供給制限
BRILトークンの供給は厳格に制限されており、短期的な売却圧力を抑える設計がされています。
供給制限は、トークンの価値を安定させるための重要な要素であり、投資家にとって安心感を提供します。特に、投資家がトークンの長期保有を考える際、この供給制限が大きな魅力となります。3. 明確なロードマップとプロダクトの将来性
BRILのプロダクトには明確なロードマップが設定されており、まだスタート段階にありますが、今後の成長が見込まれています。ロードマップには具体的な目標と達成時期が記されており、投資家はプロジェクトの進捗を追跡しやすくなっています。
重要なことを見極める(ジオングの足)のは重要ですね!
「BRIL」トークンIEOの結果(初日)
さて、上記のようにコインポストの記事でも評価が高く注目されていたIEOですが、その結果を詳しく見ていきましょう。
調達実績は好調。
このIEOは、申し込み開始からわずか13分で調達目標金額の15億1200万円を突破し、国内IEOとして過去最大の調達金額を記録しました。
これは非常に速いペースでの資金調達となり、多くの投資家からの関心が高かったことを示しています。
正直、私はこの時点で少し後悔しました。
「俺はなんで申込みしていなかったんだ…と」
初日の価格の推移
BRILの販売価格は1トークン21.6円でした。
上場初日の一時価格は100円まで上昇しました。これは公募金額の5倍弱です。
ただ、第一弾は23倍、第二弾は7倍ということを考えると、右肩下がりとなっています。
その後の価格は30-40円台に落ち着きました。初値の高騰は期待感を反映していますが、短期的な売却が相次ぎ、価格は安定しませんでした。
その後、再度上昇し、初日の終盤は40-70円付近をつけています。
どうでしょうか…この結果。
およそ3倍前後…
もちろんいいことなんです、上がっているので。
ただしIEOの主旨を踏まえると…
BRILの価格は長期的に考えると、ゲームの盛り上がり次第にはなるでしょうが、どうなるでしょうか。
過去のIEOとの比較
以下の表は、コインチェックの過去のIEO2例と今回のBRILトークンの結果を比較したものです。
トークン | BRIL | FNCT | PLT |
発行体 | ㈱Brilliantcrypto (コロプラ100%子会社) |
㈱フィナンシェ | ㈱HashPalette |
IEO時期 | 2024年5月 | 2023年3月 | 2021年7月 |
2024年6月17日時点 | 0.39円 | 5円 | |
公募価格 | 21.6円 | 0.41円 | 4.05円 |
初値 | 2.07円 | 6.00円 | |
最高値 | 99.6円 | 3.10円 | 94.80円 |
公募から最高値 | 約4倍 | 約7倍 | 約23倍 |
調達目標額 | 15.12億円 | 10.66億円 | 9.3億円 |
抽選倍率 | – | 18.78 | 24.11 |
販売総数 /総発行数 |
0.7億枚/10億枚 | 26億枚/200億枚 | 2.3億枚/10億枚 |
表から分かることは、調達目標額は右肩上がりですが、最高値の価格は毎回下がっていることです。
また第一弾のPLTも第二弾のFNCTも、第三段IEOの時点では公募価格付近まで価格が戻っています…
IEOの課題
PLTもFNCT(1.2回目)も公募付近まで下落
私が問題視しているのは、IEOの傾向です。コインチェックのBRILトークンは、最高値で4倍になりましたが、2年前の第一弾IEOであるPLTトークンは、最高値で23倍まで伸びたものの、今では結局公募価格の1.2倍の5円にまで落ち込んでいます。
これは最高値から1/20以下です。
コインチェックの第二弾IEOであるフィナンシェトークン(FNCT)も現在では公募価格を割っています。
草コインのIEOの結末は悲しいことが多く、まるで焼き畑農業のようではないでしょうか。
私が勝手に考えた格付けではIEO銘柄は D 最低ランクです…
この状況には、非常に残念な思いを抱きます。
IEOはあくまでも上場ゴールであり、その後の値上がりは期待しづらい状況です。こうした背景では、投資家からはIEOが短期的な投機の対象として見られているのが現状です。
通貨の本来の魅力よりも、短期的な利益追求の動きが強く、結果として売り圧力が高まり、価格が下がってしまうのです。
これでは主催側は資金集めの手段と捉えているように思われても仕方がありません。長期的な視点での市場の成熟には繋がらないのではないでしょうか。
どうすればこの流れを断ち切れるのか
IEO(Initial Exchange Offering)には魅力的な側面がありますが、一方でいくつかのリスクと課題も存在することが明らかです。
BRILトークンのIEOは一時的な成功を収めました、と言えるでしょうか。
確かに短期間で目標金額を達成し、大きな注目を集めましたが、価格の維持という点ではどうでしょう。
SNSでは「売り抜けた」「何倍とった」という投稿で溢れています。
これはいわゆる「上場ゴール」で、長期的な成長にはまだ課題が残っているといえるのではないでしょうか。
もちろん長期的にゲームとBRILトークンが成長する可能性もあります。
ただ、表面上では、
主催者(コインチェック)は販売手数料で儲けて、発行元は資金調達だけしてしれっと売り抜け?る。投資家といっても殆どが投機目的。IEOはそのような形になっている気がして、個人的にはとても残念です。
この流れを断ち切るためには、国内の暗号資産市場が成熟する必要があります。そうしないと、株式投資家や一般層からの継続的な資金流入は難しいでしょう。
日本が国内のIEOで盛り上がっている間に、海外は粛々と良いプロジェクトを作っています。
目先の利益だけを追求することは、暗号資産市場にとっても投資家にとっても長期的にはうまくいかないと考えています。
日本で期待のASTRも時価総額は100位以下まで下落…
税制でも日本は最悪レベル。正直、とても悲しいです。これでは日本は暗号資産で遅れていくばかりです。
私は微力ながら、サイト運営やYOUTUBE運営を通して、日本のクリプトリテラシーを伸ばすことに寄与しようと思います。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
当サイトは、資産形成をサポートするため、真摯に運営しています。ただし、掲載されている情報は運営者の意見や視点に基づいていますので、参考程度にご覧ください。理念やサイトマップについては、トップページに記載しています。
なお、記事には投資アドバイスや推奨は含まれておりません。投資にはリスクが伴いますので、自己責任で判断をお願いします。
※記事にはPR・アフィリエイトが含まれています。※当サイトの案件取り扱い方針はこちらをご確認ください。
✅運営主である私の簡単な自己紹介 詳細は自己紹介記事にて
・投資歴:2016年から株式、2018年から暗号資産(仮想通貨)投資を開始
・暗号資産交換業者勤務歴を活かした着眼点、宅地建物取引主任者試験にも合格。
・ビジョン:長期投資,現物投資,BTC中心のPF,投資時間収益率重視,投資の道草を楽しむ
・発信方針:長期で投資を続ける考え方,自分の判断で投資をする自立心
<経済的自由への道草・おすすめサービスのご紹介>
1. 資産防衛と経済的自由の獲得を目指す投資
「銀行預金だけでは資産価値が減る」不換紙幣・法定通貨の価値が不安定な時代では資産の防衛と経済的自由を確保するための投資が必要です。資産を分散させ、リスクを抑えた運用を心がけましょう。2. 暗号資産(仮想通貨) の保有について
長期資産として選択肢に入る暗号資産はビットコインです。
- ビットコイン (BTC): 国家の法定通貨としても使用され、米国で現物ETFが承認されています。
ただし、暗号資産は値動きが大きいため、まずは資産の1%以下の少額からの保有をお勧めします。
3.暗号資産の購入を検討している方へ
「ビットコイン投資を始めよう! 元手0円から仮想通貨投資を始める方法」
☛暗号資産の売買ができる取引所は、国内外合わせて数多く存在します。
購入を検討する際は、金融庁HP記載の「暗号資産交換業者登録一覧」に記載された取引所を利用することを推奨します。これらの取引所は法令に基づく分別管理規程が適用されており、万一事業者が破綻した場合でも顧客資産の保全が確保されています。ただし法令に沿わない可能性もあるため、取引所を複数利用し、資産を分散させることでリスクを抑えることができます。
◎GMOコイン 出金手数料無料の万能取引所
✔日本円出金・暗号資産送付手数料無料。東証一部上場企業の子会社が運営し安心感も高い。
✔現物取引可能な暗号資産数が非常に多く、アプリも見やすい。
👉無料登録はこちら
◎BITPOINT 紹介コード:TUKIKAFQMF 適宜開設キャンペーン実施中
✔ETH,SOL,ADA,TRX等のステーキング利率が高い、DEP,OSHIなどゲーム系銘柄の取り扱いが多い
✔暗号資産出金手数料無料
👉無料登録はこちら
◎bitbank 画面がカッコよくアルトコイントレーダー向け
✔現物取引可能な暗号資産が多く板取引がしやすい。セレス・ミクシイが出資
✔ 60種のテクニカル分析を利用できるリアルタイムチャート
👉無料登録はこちら〇OKJ グローバル取引所が日本に進出
✔無料口座開設でBTC1,000円分がもらえる
✔レイヤー1銘柄に強くステーキングも豊富 SUI APT SOL ASTR OP等
👉無料登録はこちらをタップ・クリック〇bitFlyer 口座開設でBTC1,500円分もらえる 招待コード pg33tdes
✔ビットコインをもらうサービスあり。楽天市場や旅行の利用でBTCがもらえる
👉無料登録はこちらをタップ・クリック〇コインチェック(Coincheck)
✔マネックスグループが主要株主、スマホアプリがわかりやすい、BTCのみ保有するなら◎✅証券会社:SBI証券
✓ビットコイン関連銘柄の購入は証券会社のNISA枠で。
✔BTCを財務戦略として保有する企業の記事はこちら。 MSTR マイクロストラテジー,SMLR,メタプラネット
✅レンディングで放置投資~人生において時間を大切にしたい!
当サイトは、短期売買ではなく投資にかける時間を短くする長期の資産運用の情報発信を行っています。その一つの候補として、レンディングの利用があります。(複数事業者に分散してリスク抑制)〇メリット :利息がもらえて複利で増える。トレードに時間を使わない
×デメリット:分別管理対象外のため破綻リスクあり。貸出元本の下落リスク。私は保有している暗号資産(BTC・ETH )をレンディング事業者、BitLending、Nexo、HashHubレンディングなどに預けて、ほったらかしで複利運用を行っています。
👉BitLendingの口座開設・詳細はこちら
BitLending:暗号資産レンディングプラットフォーム 🌐㈱J-CAM
東京拠点、2020年サービス開示。四半期ごとに運用レポート開示
取扱い:暗号資産 BTC ETH XRP+米ドル連動 USDT USDC DAI + 金地金連動 XNK✅暗号資産を売買した場合、損益計算もセットで実践 Gtax
暗号資産の投資において1年分の売買損益を計算し、20万円以上の利益が出た場合は確定申告をする必要があります。 ※参照 金融庁HP
損益計算を自動で行うソフトGtaxを使用し、申告作業を大幅に簡略化することも可能です。👉損益計算ソフト Gtax ジータックス の詳細はこちら(取引件数に応じて価格が異なります)
👉最後に
当サイト”投資の美学 クリプト≒フリプト”では、投資を楽しんで続けるための豊富な情報を発信しております。以下より、興味のある記事を探してみてください!【記事カテゴリ】
Ⅰ 始め方 :初心者向けに投資の基本や始め方を解説
Ⅱ 暗号資産:ビットコイン,イーサリアム,アルト・ミームコイン,用語解説,歴史,業界動向,レンディング
・複利運用:レンディング・ステーキング ・株主優待
Ⅲ 戦略.リスク :投資戦略とリスクを回避する情報(主 暗号資産,次 伝統資産)
Ⅳ 心構え :投資をする上で重要な心構えとマインド
Ⅴ 納税 :暗号資産に関する税制度や納税
Ⅵ 伝統資産:株式,貴金属,法定通貨
Ⅶ コラム :時事・ニュース,投資,STEPN,こちら織田証券㈱※当サイトは YOUTUBEチャンネル 投資の美学 クリプトッシー(ルパン)と連動しております。
【ブログランキングにも参加中】応援していただける方は、タップ・クリックのほどお願いいたします!
みなさまのエールが記事作成の励みになります!
コメントを残す